竹内 利美(たけうち としみ、1909年2月2日[2] - 2001年[3][4])は、日本の民俗学者、歴史学者。東北大学名誉教授。
来歴
長野県長野市生まれ[2]。1944年國學院大學文学部国史学科卒業[2]。日本の村落の実地調査研究を続け、社会学的見地に立って理論化を目指した。
1929年長野県上伊那郡川島村小学校、同本郷小学校で教諭となり、1940年日本常民文化研究所に勤務[2]、1944年中央水産業会職員[2]、1948年連合軍総司令部民間情報教育局世論及社会調査部顧問[2]などを経て、1951年東北大学教育学部講師[2]、1952年助教授[2]、1954年教授[2]。1972年定年退官、名誉教授、同年東北福祉大学教授、1983年退官。
1962年「日本村落構造の研究」により東洋大学から文学博士の学位を授与される[5]。1983年河北文化賞受賞。
著書
- 『信州東筑摩郡本郷村に於ける子供の集団生活』アチックミユーゼアム彙報、1941
- 『中世末に於ける村落の形成とその展開 三信国境の村落群について』伊藤書店、1944
- 『湖沼漁業史研究 氷上漁業について』水産事情調査所、1948
- 『小学生の社会調査』日光書院、1948
- 『レクリエーションと村の生活』六三書院、学級文庫、1949
- 『漁村と新生活 気仙沼湾地区基礎調査』気仙沼市教育委員会、1959
- 『社会教育要説』明玄書房、1963
- 『家族慣行と家制度』恒星社厚生閣、1969、社会学叢書
- 『みちのくの村々』雪書房、1969
- 『日本の民俗 4 宮城』第一法規出版、1974
- 『東筑摩郡誌 農村信仰誌 庚申念仏篇』慶友社、1975
- 『「熊谷家伝記」の村々 村落社会史研究』御茶の水書房、社会学叢書、1978
- 『竹内利美著作集』全3巻、名著出版
- 1 (村落社会と協同慣行)、1990
- 2 (漁業と村落)、1991
- 3 (ムラと年齢集団)、1991
共編著
- 『小学生の調べたる上伊那川島村郷土誌』編、アチツクミユーゼアム彙報、1934-1936
- 『南伊那農村誌』長田尚夫、井上正文共著、山村書院、1938
- 『東北農村の社会変動 新集団の生成と村落体制』編、東京大学出版会、1963
- 『下北の村落社会 産業構造と村落体制』編、未来社、1968
- 『日本庶民生活史料集成 第3巻 探検・紀行・地誌. 東国篇』森嘉兵衛、宮本常一共編、三一書房、1969
- 『日本庶民生活史料集成 第8巻 見聞記』原田伴彦、平山敏治郎共編、三一書房、1969
- 『日本庶民生活史料集成 第9巻 風俗』原田伴彦、平山敏治郎共編、三一書房、1969
- 『日本庶民生活史料集成 第20巻 探検・紀行・地誌補遺』原口虎雄、宮堅常一共編、三一書房、1972
- 『信州の村落生活』編、名著出版、1976
- 『日本庶民生活史料集成 第21巻 村落共同体』谷川健一共編、三一書房、1979
参考
脚注