福島 為基(ふくしま ためもと)は、戦国時代から安土桃山時代の武将。
経歴
福島氏は摂津源氏の末流を称し[注釈 1]、戦国時代には遠江国に住んで今川氏に従った一族で、久島氏と書く場合もある。為基も今川義元・氏真の二代に仕えた。同じく今川氏に仕えた駿河国の岡部氏は親類関係にあった。
永禄12年(1569年)徳川家康が今川氏真を降すと、家康は旧知だった為基を200俵で召し抱えて側近とし、浴室番を務めた。また家康の使者として北条氏照と通交している。天正9年(1581年)高天神城の戦いでは、敵方に岡部正綱[注釈 2]があったためその降伏を仲介している。天正12年(1584年)小牧・長久手の戦いでは岡部長盛の補佐役として活躍し、長盛が武功を立てると為基もまたその働きを称された。家康が駿府城に移るとその普請を担当し、次いで天正18年(1590年)江戸城に移ると城下の地割奉行を務めた。
脚注
注釈
出典
参考文献