『社長放浪記』(しゃちょうほうろうき)は、三谷幸喜作、三宅裕司演出で上演された舞台作品。2007年6月25日から7月22日まで28日間(うち休演日は7日間)に27回、下北沢本多劇場で公演が行われ上演された。
「伊東四朗生誕?!七十周年記念」と銘打たれている。
伊東四朗の古希を記念して上演された作品。脚本は伊東と親交の深い三谷幸喜が担当し、三谷が森繁久彌の社長シリーズの大ファンというところからアイディアを得て新作を書き下ろした[1]。
HATOPOPPO製菓の専務(三宅)は社長(伊東)を辞めさせたいと常日頃から画策していた。 一方社長は会社にピーナツを売りに来る女(藤澤)に好意を寄せていて、会社に出入りする害虫駆除業者の男(孝明)に協力を仰ぎ、業者に扮し身分を隠した上でたまに女と会って会話をすることをささやかな楽しみとしていた。 ある日、女と会っている作業着姿の社長を見つけた専務は社長とよく似たそっくりさんだと勘違いし、 彼に社長のふりをさせて社長の甥である副社長(東)を騙して社長を辞めさせようと企む。 女に本当の正体を知られたくない社長は社長とそっくりさんの一人二役を演じる羽目になる。 社長から女のことを聞かされ対応に右往左往する部長(山口)、駐車場係に左遷されたものまね好きの元常務(佐藤)、社長夫人(中村)、社長秘書(河本)らも巻き込み、騒動はどんどん大きくなっていく。