石見川本駅(いわみかわもとえき)は、島根県邑智郡川本町大字川本弓市にあった、西日本旅客鉄道(JR西日本)三江線の駅[2](廃駅)である。
三江線の廃止に伴い、2018年(平成30年)4月1日に廃駅となった[4]。
相対式ホーム2面2線を持ち、交換設備を有する地上駅であった[1][2]。構内東側(上りホーム側)に駅舎があり、下りホームへは江津方の跨線橋で連絡していた[1]。下りホームの外側には、保線車両留置のための側線が数本敷設されていた。
廃止時は、浜田鉄道部が管理し、ジェイアール西日本米子メンテックが駅業務を受託する業務委託駅であった。なお、7時20分から12時10分の間、当駅の係員は三江線内の各無人駅の清掃に従事するため不在となっており、2004年7月10日をもって自動券売機の稼働を終了したため、係員不在時間帯には他の無人駅同様に降車駅で運賃を精算することになっていた。
以前は土曜以外に夜間滞泊があった。1987年4月1日時点[8] では、平日夜間に江津駅 - 当駅間を往復する列車があった。廃止直前のダイヤでは、上りのみ当駅止まり・始発の列車があった。浜原方面から到着した列車が、ホームでの留置時間の後に改めて江津方面行きとなっていた。
晩年の三江線は、当駅から江津駅まで、列車の行き違い可能な駅はなかった。
2023年(令和5年)1月時点で、旧駅構内にあった跨線橋などは撤去されているが、当駅附近の線路やかつての駅舎・ホームなどの施設は維持され「鉄道遺産」として観光などに活かす取り組みが行われている[9][10]。このうち旧石見川本駅の駅舎は島根中央信用金庫川本支店として利用されている[9]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[統計 1]。なお、1994年度は249人、1984年度は452人だった。
当駅前のバス停は三江線廃止後もそのまま存続しており、鉄道の廃止代替バス2路線などが発着することで交通拠点としての機能を維持している。
なお、三江線廃止後にバス停の名称が「石見川本」に統一され、同線の廃止代替路線として石見交通の江津川本線および大和観光の川本美郷線の運行が始まった。