株式会社白洋舍(はくようしゃ)は、本社を東京都大田区に置く、日本のクリーニング業界最大手の老舗クリーニング会社である。「舍」は旧字のため常用漢字の「舎」を用いた白洋舎とも表記される[2]。
白洋舍創業者五十嵐健治の半生は三浦綾子の小説『夕あり朝あり』に描かれた。
五十嵐は最初、北海道の開拓団に加わるが、順調ではなく、自殺を考えながら小樽の町をさまよっていた際、夜の明かりに引かれてキリスト教会に導かれ、自殺を思い留まった。19歳のときに五十嵐は洗礼を受け、クリスチャンとなる。その際信仰の先輩の会社を参考にしたとされる。
五十嵐が白洋舍を創業する前は職を転々とし、その中で洗濯屋とも出会う。のちに廣瀬商会を設立する廣瀬太次郎の紹介で百貨店の三越(現在は三越伊勢丹ホールディングス傘下)に在籍。10年間働き29歳の誕生日に独立。当時の三越の専務、日比翁助の許可をもらう。役員や三井グループなどの取引先を紹介してもらう。また三越から松坂屋(現:大丸松坂屋百貨店〈J.フロント リテイリング傘下〉)に役員が移った関係で最初の支店を名古屋に出すことになる。そのため松坂屋の本店に白洋舍の取次店が今でも存在する。また松坂屋と白洋舍はユニフォームレンタルの企業である栄リネンサプライに出資している。
なお社名に「舍」(旧字体)の字を使用している理由は、創業当初会社組織ではなかったために小屋を意味する「舍」の字を当てたため。新字体の「舎」を使用していないのは「突き出さず謙虚に世の中の方々に奉仕する心を常に持つ」ことを表す意味がある[5]。
2025年2月現在、北海道(道央地区のみ、白洋舍北海道リネンサプライが運営)、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県(静岡白洋舍が運営)、愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県(草津市のみ)、京都府、大阪府、兵庫県、広島県(広島市・廿日市市のみ)、愛媛県(松山三越店のみ)、福岡県。奈良県は2024年に撤退している。
上記以外の県にある同名の同業者は、本項における白洋舍とは何の関係もない。また、静岡白洋舍は浜松市にも出店しているが、同市には浜松白洋舎という無関係な同業者がある。
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