猿田興業サッカー部(さるたこうぎょうサッカーぶ、SARUTA KOGYO Soccer Club)は、秋田県秋田市を本拠地として活動する社会人サッカークラブ(実業団)。正式名称は、猿田興業株式会社サッカー部である。
概要
創部は1970年[1]。
創部以来、永らく秋田県社会人サッカーリーグに所属していたが、2006年に秋田県A1(1部)で2位に入ると、優勝の秋田大学蹴球部に昇格権がないため繰り上げで北東北3県リーグチャレンジマッチに進出。これを全勝で制し、初の東北社会人サッカーリーグ2部北昇格を果たした[2]。
東北リーグ初参戦となった2007年は5位と健闘するも[3]、2008年は8位に沈み[4]、北東北3県リーグチャレンジマッチ2位のラインメール青森FCとの入替戦にも敗れ、秋田県リーグA1に降格した[4]。
秋田県リーグA1降格以降、優勝2回・2位2回・3位1回と圧倒的成績を残し、2014年に東北リーグ2部北に6年ぶりに復帰するといきなり2位に入り[5]、翌年には優勝。初の東北リーグ1部昇格を果たした[6]。
東北リーグ1部初参戦となった2016年、3連勝を含む6勝を挙げたが、4連敗と6連敗が足を引っ張り、8位の仙台SASUKE.FCに勝点1及ばず、1年で東北2部北へ降格した[7]。
2017年は優勝の秋田FCカンビアーレに勝点2届かず2位に終わるも[8]、2018年はリーグ最多の88得点を挙げ、失点はリーグ最少の13に抑え、2位の大宮サッカークラブを得失点差で振り切って優勝。3年ぶりに東北リーグ1部に復帰した[9]。
2019年は序盤から勝利と連敗を繰り返すという勢いの続かないシーズンを送り9位でフィニッシュ。本来ならば東北リーグ2部北降格となるが、いわきFCのJFL昇格により残留した[10]。
2020年、天皇杯秋田県予選にあたる秋田県総合サッカー選手権大会を初めて制し、天皇杯本戦出場を決めた[11][1]。これが初の全国大会出場となる。1回戦でJFLのソニー仙台FCと対戦し、0-3で敗れた。
歴史
クラブ戦績
年度 |
所属 |
順位 |
勝点 |
試合 |
勝 |
分 |
敗 |
得 |
失 |
得失差
|
2006 |
秋田県A1 |
2位 |
|
|
|
|
|
|
|
|
2007 |
東北2部北 |
5位 |
19 |
14 |
6 |
1 |
7 |
31 |
31 |
0
|
2008 |
8位[注釈 1] |
9 |
14 |
1 |
3 |
10 |
11 |
28 |
-17
|
2009 |
秋田県A1 |
3位 |
19 |
10 |
6 |
1 |
3 |
27 |
8 |
19
|
2010 |
2位 |
10 |
6 |
3 |
1 |
2 |
13 |
12 |
1
|
2011 |
優勝[注釈 2] |
17 |
7 |
5 |
2 |
0 |
42 |
6 |
36
|
2012 |
2位 |
6 |
3 |
2 |
0 |
1 |
24 |
5 |
19
|
2013 |
優勝 |
19 |
7 |
6 |
1 |
0 |
53 |
3 |
50
|
2014 |
東北2部北 |
2位 |
42 |
18 |
13 |
3 |
2 |
59 |
15 |
44
|
2015 |
優勝 |
39 |
18 |
12 |
3 |
3 |
51 |
24 |
27
|
2016 |
東北1部 |
9位 |
19 |
18 |
6 |
1 |
11 |
38 |
44 |
-6
|
2017 |
東北2部北 |
2位 |
39 |
18 |
13 |
0 |
5 |
71 |
35 |
36
|
2018 |
優勝 |
47 |
18 |
15 |
2 |
1 |
88 |
13 |
75
|
2019 |
東北1部 |
9位[注釈 3] |
14 |
18 |
4 |
2 |
12 |
30 |
51 |
-21
|
2020 |
10位[注釈 4] |
2 |
9 |
0 |
2 |
7 |
5
|
34 |
-29
|
2021
|
新型コロナウイルスの影響により中止[注釈 5]
|
2022
|
12位
|
4
|
16
|
1
|
1
|
14
|
15
|
73
|
-58
|
2023
|
東北2部北
|
6位
|
24
|
13
|
7
|
3
|
3
|
48
|
18
|
30
|
2024
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
タイトル
リーグ戦
カップ戦
- 秋田県総合サッカー選手権大会 (天皇杯県予選):3回
所属選手・スタッフ
- 2023年
スタッフ
選手
ユニフォーム
ユニフォームの色
カラー
|
シャツ
|
パンツ
|
ストッキング
|
FP(1st)
|
青
|
青
|
青
|
FP(2nd)
|
白
|
白
|
白
|
GK(1st)
|
オレンジ
|
オレンジ
|
オレンジ
|
GK(2nd)
|
緑
|
緑
|
緑
|
|
|
|
クラブカラー
ユニフォームスポンサー
掲出箇所 |
スポンサー名 |
表記 |
掲出年 |
備考
|
胸
|
猿田興業 |
猿田興業 |
|
|
袖
|
なし |
- |
- |
|
背中上部
|
なし |
- |
- |
|
背中下部
|
なし |
- |
- |
|
パンツ
|
なし |
- |
- |
|
ユニフォームサプライヤー
歴代ユニフォームスポンサー年表
注釈
- ^ 7位でリーグ戦を終えたが、4-0で勝利した第13節のFC紫波戦において出場停止選手を出場させたため、リーグ規律委員会裁定により、最下位(8位)となった。なお、東北FAは7位のままとなっている。また勝点については、東北FA及び岩手県FAは「変動なし」、福島県FAは「当該試合を没収試合とし、猿田興業を-3、紫波FCを+3」としている[4][12][13]。本項では、順位は岩手県FA及び福島県FAの表記に、勝点は東北FA及び岩手県FAの表記に従うこととする。
- ^ 本来は北東北3県リーグチャレンジマッチの参加権を得るが、東北地方太平洋沖地震によって不参加クラブが出たため、県リーグからの昇格も東北リーグ2部からの降格もなしとして、北東北3県リーグチャレンジマッチは行われなかった。
- ^ 本来ならば2部北へ降格となるが、いわきFCのJFL昇格に伴い残留。
- ^ 新型コロナウイルスの影響により、1回戦総当たりで開催され、降格も無し。
- ^ 中止時点で「1勝1分3敗・得点13・失点25」で暫定11位であった。
脚注
外部リンク