牛の吉田君(うしのよしだくん)とは、千葉県東金市出身のホルスタインの動物タレント。日本における動物タレントの草分け的存在である。性別は雌。現在は千葉県市原市の市原ぞうの国の園内に埋葬されている[1]。
プロフィール
ビートたけしがフジテレビ『オレたちひょうきん族』のスタッフを通じて、千葉県東金市の[要出典]酪農家(ここの飼い主が、吉田君のお父さんとして『ひょうきん族』にも登場した[注釈 1])を介しテレビ出演させた。「吉田」の語感が「牛だ」と似ているということで「吉田君」と名付けられた[1]。
吉田君は2頭いて、最初の吉田君はわずかな出演にとどまった[注釈 2][1]。「吉田君」として広く一般に認識されているのは2代目のほうで[1]、こちらは『ひょうきん族』をはじめ『日刊アルバイトニュース』[注釈 3]や『東京サマーランド』など数多くのCMや[1]『ドリフ大爆笑』にも出演した。また吉田君のお父さんも日本旅行「赤い風船」のCMに山田邦子とともに出演したことがある。
当時、市原ぞうの国の経営者である坂本小百合[注釈 4]が吉田君のマネージャーを担当しており、収録のたびに車に吉田君を乗せて向かっていた[1]。
1989年に吉田君[注釈 5]は坂本に引き取られ、吉田君のお父さんの下から湘南動物プロダクション(現:市原ぞうの国、2代目法人とは別会社)に移籍した[1]。
吉田君は3頭の子牛を産んでいるが、いずれも雄牛だったため、食肉肥育用に出荷され子孫はできなかった[注釈 6]。
死後になって、吉田君の本名はナナだった事が判明している。
死去とその後の関係者
1990年に23歳で老衰で息を引き取る[1]。この最期を看取った獣医師は「こんな長生きして寿命をまっとうしたホルスタインを初めて見た」とコメントしている[1]。
吉田君の飼い主だった「吉田君のお父さん」こと安川勝司はその後、竜巻で牛舎が被害を受けたことをきっかけに酪農を廃業し、米農家に転向[1]。2002年4月28日に66歳で他界した[1]。
関連楽曲
- 真梨邑ケイ「Definitely Yours(吉田君のお父さんに捧げる歌、吉田君のお父さんの歌[2])」
- 作詞:DIANE SILVERTHORN、作曲:TOSHIHIKOYAMAMOTO(山本俊彦)
- 1983年発売の真梨邑のアルバム『THE MAN I LOVE』収録[3]。
脚注
注釈
- ^ 『ひょうきん族』では、吉田君のお父さんが「ガチョーン」を連発するギャグが人気を博した[1]。
- ^ 飼い主が最初の出演後に売ってしまったという[1]。
- ^ 斎藤慶子、蟹江敬三らと共演。
- ^ 映画『星になった少年』のモデルとなった坂本哲夢の母
- ^ 以下、特記なき場合は2代目の吉田君を指す。
- ^ 乳生産を目的で飼うため、乳牛の牡牛は、ほとんどが食肉用に用いられる。
出典
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