株式会社浅草玩具(あさくさがんぐ)は、かつて存在した日本の大手玩具問屋。本社は東京都台東区蔵前。1996年に株式会社インクスに社名変更。2001年に倒産。
戦後、東京都台東区にあった玩具問屋と節句人形問屋とが合併し、浅草玩具人形株式会社として創業した。東京と大阪で事業を開始し、その後全国に支店を展開、国内の主要玩具メーカーの商品や自社ブランド商品を、百貨店、量販店、専門店に販売した。1973年に発売したゲイラカイト(輸入元はエー・ジー社)は爆発的なヒットとなった。
玩具の開発製造部門を株式会社エーワン、節句人形の製造部門を株式会社双葉として独立させたほか、子会社を数社擁していた。エーワンは、キャラクター玩具、乗用玩具、知育玩具、女児玩具、動力玩具、楽器玩具、電子ゲーム等を展開していた。
1996年に名古屋市の玩具問屋株式会社トスミックと合併し、株式会社インクスに社名変更した[1]。
1997年には、たまごっち等の販売で業績を伸ばしたが、その後低迷、取引先の破綻などで資金繰りが悪化し、2001年に倒産した[2]。負債総額は約80億円[2]。最盛期の年商は約232億円[1]、メーカーを含めた玩具業界全体でのランキングでは10位前後だった。