津液(しんえき)は、津(陽性の水分、清んで粘り気がなく、主として体表を潤し、体温調節に関与し、汗や尿となって体外へ排泄される)と液(陰性の水分、粘り気があり体内をゆっくりと流れるもので、骨や髄を潤す。体表部では目、鼻、口などの粘膜や皮膚に潤いを与える)で構成される体内の水分の総称である。源は飲食物で、胃や腸に入って水様のものが分離されて作られる。別名、陰津、水液、水津、水湿とも呼ばれる。
臓腑との関係
脾胃(中焦)、肺(上焦)、腎・膀胱(下焦)と関係が深く、脾胃は水穀から津液を分離して脾の働きでこれを上部の肺へ送り、肺は胃から送られた津液を全身へ布散し、腎は全身に輸布された津液を管理して、不用のものを膀胱に貯めて尿として排泄する。
参考文献
関連項目
外部リンク
- “津液(しんえき)とは”. わかりやすい漢方薬解説・漢方理論解説. 一般社団法人 女性とこどもの漢方学術院. 2019年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月10日閲覧。
- “気血津液論と臓象学説の概説”. わかりやすい漢方薬解説・漢方理論解説. 一般社団法人 女性とこどもの漢方学術院. 2016年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月10日閲覧。