河西 邦剛(かさい くにたか、1984年8月29日 - )は、千葉県船橋市出身の日本の弁護士(東京弁護士会所属)[1]。レイ法律事務所の統括パートナー弁護士[2]。法務博士。日本エンターテイナーライツ協会共同代表理事[3]。レイミュージックエンターテインメント代表。芸能プロダクションELBS Entertainment所属[4]。
芸能界における法律問題(移籍トラブル・誹謗中傷)やエンターテインメント(映像制作・ライブ・著作権)を主要な業務分野とし、メディアからはエンターテインメント(エンタメ)弁護士として紹介される[5]。芸能関係の訴訟において著名であり[6]、アイドルの労働者性を認めた判決を連続して獲得[7]。アイドルグループ『Revival:I』 のプロデューサーであり、地下アイドル業界をテーマにした舞台脱獄女子のプロデューサー[8][9]。また、盗撮事件等の刑事事件を扱っており『犯人に告ぐ!盗聴盗撮 怒りの追跡バスターズ』(TBS系列)に出演するとともに、漫画 『盗撮ハンターにあってしまった』[10] の脚本を手掛けている。
略歴
主要取扱事件
- 2017年
- 株式会社デートピアを被告とする賃金未払訴訟において原告ら「虹色fanふぁーれ」元メンバー4名の代理人を務める[12]。2018年5月31日和解が成立しデートピアが謝罪コメントを発表した[13]。
- 有限会社ウィンドーを相手とする仮処分申立についてタレント富士村彩花の代理人を務め、2018年1月10日東京地裁はタレントの申立を認める決定をした。[14]。
- 2018年
- 「虹のコンキスタドール」元メンバーセクハラ被害事件において元メンバー代理人を務める[15]。2020年2月11日東京地裁は元プロデューサーの性加害を認め、元メンバーへの支払いを命じる判決を言い渡した[16]。
- 株式会社シンデレラアカデミーが「星座百景」元メンバー篠崎ちひろを提起した訴訟で元メンバーの代理人を務め[17]、シンデレラアカデミーは元メンバーに対する請求を放棄した[18]。
- 芸能事務所社長によるパワハラ事件において被害者の代理人を務める[19]。
- 愛の葉Girlsメンバー自殺訴訟において原告ら遺族の代理人を務め一連の請求が棄却された[20][21]。2019年所属事務所が遺族らに損害賠償請求を提起し[22]、2023年東京地方裁判所は所属事務所の遺族らに対する請求の一部を認容した[23]。
- 2019年
- 2020年
- アストレイア*のメンバーの天見綾沙の代理人を務め、天見は所属芸能事務所を円満退社となる[27]。
- 2021年
- ブレイク☆スルー“5D元メンバー新澤典将の代理人を務め[28]、2023年4月21日大阪地方裁判所は労働基準法を適用し、芸能事務所の989万円の請求全てを棄却し、逆に新澤が反訴していた芸能事務所に対する未払報酬請求全てを認容し完全勝訴した[29][30]。
- K-POPグループ「SKY GIRLS'」元メンバー4人の代理人を務め[31]、2023年3月28日東京地方裁判所は芸能事務所の元メンバーらに対する違約金等1500万円の請求を含め事務所側の請求を全て棄却し完全勝訴した[32][33]。
- タレント早乙女ゆあの代理人を務め[34]、2021年10月13日東京地裁は芸能事務所による契約解除の発表について名誉毀損を認定し芸能事務所の損害賠償支払義務を認めた[35]。
- ∥ネコプラ∥(ネコプラパラレル)元メンバー立花りくの代理人を務める[36]。
- 2022年
- ネコプラmom.(ネコプラモーメント)元メンバー小咲ののの代理人を務める[37]。
- 2023年
- CHEReBメンバー桜花菜々の代理人を務め名古屋地裁に提訴[38]、所属事務所StarWindowsMusic社が桜花に解決金を支払う内容の和解が成立し[39]、2023年11月7日同社は謝罪コメントを発表した[40]。
プロデューサー
弁護士として事件を解決するだけでなくエンターテインメントとして社会に伝えていくことが本質的解決につながるという考え[41]のもとアイドルグループや舞台のプロデュースを行う。
人物
- 叔父は株式会社アートディンクの創業者で代表取締役兼副社長の河西克重である
- 桜田門外の変で死亡した河西忠左衛門良敬の末裔
- 高校3年間寮生活をしていた際、劇団チキンハート主宰の遠山雄とは2年~3年時には同部屋であり、河西がプロデューサー、遠山が制作責任者として舞台脱獄女子を実現した(2018年7月)
メディア出演歴
テレビ
テレビ(報道・情報番組)
テレビ(バラエティ番組)
テレビドラマ
インターネットテレビ
ドラマ監修
新聞
- 朝日新聞(2017年7月13日)「芸能人らの移籍制限は独禁法違反? 公取委が実態調査へ」
- 産経新聞(2017年7月24日)芸能人の労働問題と労働法規について解説
- 毎日新聞(2017年9月3日)芸能人の移籍制限と独占禁止法について解説
- 東京新聞(2018年1月12日)芸能トラブルに詳しい弁護士として紹介
書籍
講演
関連項目
脚注
外部リンク