氷見野 良三(ひみの りょうぞう、1960年4月25日[3]〈昭和35年〉 - )は、日本の大蔵・金融官僚、日本銀行副総裁。金融国際審議官、金融庁長官を務めた。
経歴
1960年4月25日 富山県富山市出身[1][4]。富山県立富山高等学校に入学した頃は数学者志望であったが、高1の時に担任から、政治思想史家の文章を伺ったことで興味を持ち、政治思想史の研究者になりたいと考え始めた[5]。富山高等学校卒業。1983年に東京大学法学部第3類(政治コース)を卒業[2]。高校時代の模試では常に三本指に入るほどの秀才だった[6]。大学でも英才ぶりを発揮し、指導教官から「助手として大学に残って論文を書かないか」と、研究者(政治学[7])への道に誘われていたが、官僚の道を選び[6]、国家公務員上級甲種試験(法律)を受け[8]、1983年に大蔵省に入省[6][9]。銀行局総務課[1]。
1987年6月 ハーバード・ビジネス・スクールでMBA[3][4]。同年7月に帰国し、財務官室調査主任[10][1]。1989年7月 三条税務署長。1992年6月 銀行局銀行課長補佐(外国業務)[11]。1993年7月 主税局国際租税課長補佐。1995年6月 主税局税制第二課企画調整室長兼主税局税制第二課長補佐。1996年6月~1999年7月 外務省ジュネーブ国際機関代表部一等書記官[12]、1999年~2003年には、金融監督庁・金融庁でバーゼル銀行監督委員会関連の業務に携わる。バーゼル銀行監督委員会事務局長。2006年7月 金融庁監督局証券課長。2007年7月以降は、金融庁監督局銀行第一課長、監督局総務課長、総務企画局参事官(競争力強化、国際担当)[13]、総務企画局審議官(監督局、官房、国際担当)、総務企画局審議官(官房、国際担当)などを務める。2016年7月1日 金融国際審議官[14]。2019年 金融安定理事会規制監督上の協調に係る常設委員会議長就任[15][16]。2020年7月20日 金融庁長官[17][18]。
2021年7月8日退職後、2021年8月東京ファイナンシャル・リサーチ編集委員。2021年9月東京大学公共政策大学院客員教授[19]。2021年10月富士通フューチャースタディーズ・センター顧問[20]。2022年1月1日ニッセイ基礎研究所エグゼクティブフェロー[21]。2022年4月岩田合同法律事務所特別顧問[22]。2023年3月日本銀行副総裁[23]。
大蔵省同期
語学に堪能な上、東西の古典や美術にも精通している[6]。
脚注
外部リンク