正法寺(しょうぼうじ)は、岡山県岡山市北区西花尻にある日蓮宗の寺院である。山号は庚申山、別名を庚申山帝釈天という。旧本山は庭瀬不変院。吉備中山南面山麓にあり付近には西花尻に妙法華寺、東花尻に妙傳寺、立成寺などがある。境内の庭に石棺の蓋石がある。
歴史
安元3年(1177年)の鹿ケ谷の陰謀(鹿ケ谷事件)で流罪となり非業の死を迎えた藤原成親(大納言まで上り詰めた人物)の菩提供養のため、元和2年(1616年)智円院日泉が古来より藤原成親にゆかりのあった正林坊、法住坊、月心坊の三坊を集め寺とした。
境内
帝釈天
宝暦年間(1751年‐1764年)観達院日道(正法寺8世)の代に帝釈天堂を建立、藤原成親が信仰していた帝釈庚申天を現在地に移転した。安永2年1773年成就院日鎮(11世)の代に二天門(右に水難火難を防ぐという持国天、左は夜叉の害から守るという毘沙門天を安置する。)が建立され、さらに210段の石段が築かれた。
歴代
脚注
外部リンク