林心如(ルビー・リン、ピンイン:Lín Xīnrú、英名:Ruby Lin、1976年1月27日 - )は、台湾台北市出身の女優、歌手、映画・テレビドラマのプロデューサー。愛称は『還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜』のときに演じた役名から「紫薇」と呼ばれている。
2009年、個人事務所である「林心如工作室」を設立。
日本では、ウォレス・フォ(霍建華)共演のドラマ『地下鉄(メトロ)の恋』がBSで放送され、話題を呼んだ[1]。
人物・来歴
1976年に台北に生まれる。父は実業家であったが、やがて両親の離婚に伴って、幼少から母と暮らすようになる。幼少の頃から親戚の訪問のために母とともに日本に毎年訪れていたという。
台湾でパート・タイムの広告モデルに起用された17歳のときに女優としての萌芽を見せて(初の仕事は1995年でジャスミン茶のCM)、それから数多くの広告モデルとしての活動を経て、ちょうど20歳の誕生日の日にジェシー・アンド・ジョーンズ・エンターテインメント(Jessie and Jones Entertainment Ltd.)と正式に契約を結んだ。
翌1996年に台湾のテレビドラマでいくつかの脇役を演じ、ほどなく人気テレビシリーズの『還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜』とその続編において主役を演じたことから、台湾のみならずその他のアジア地域でも有名になるに至った。
テレビドラマにおけるヴィッキー・チャオとの共演などから中国大陸でもその知名度は高く、2006年にはアレック・スーとともに中国の大手芸能プロダクションと契約した[2]。
台湾語、北京語、広東語、英語が話せる。日本食を大変に好むという。
2016年5月20日、「520」の発音の語呂合わせから「愛の日」とされるこの日、ウォレス・フォが中国版ツイッターでルビーとの交際を発表。ルビーの個人事務所のアカウントがこれをシェアし、ハートマークを添えて真実であることを示した。思いがけない大物カップルの誕生に、祝福の声が数多く寄せられた[3][4]。同年7月31日、ウォレスとバリ島で挙式した[5]。
2021年6月、世新大学 傳播管理學系(マスコミ管理学科)の修士課程を修了。卒業式で傑出表現獎(優秀賞)を受賞した[6]。
主な出演作品
映画
年度 |
題 |
役名 |
英文
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1995年 |
スクール・デイズ |
公主 |
School Days
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1998年 |
私の願い |
毛妹 |
My Wish
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1999年 |
わがまま娘物語 |
一個明星 |
Bad Girl Trilogy
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魔鏡 |
Judy |
The Mirror
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新賭國仇城 |
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A Matter of Time
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2000年 |
大贏家 |
文靜 |
Winner Takes All
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SPY_N |
ルビー |
China Strike Force
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2001年 |
漫畫風雲 |
阿夢 |
Comic King
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龍兒 |
龍兒 |
Dragon's Love
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2002年 |
雙面情人 |
小彤、小淨 |
Double Faces Lover
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2004年 |
愛上天上人間 |
劉海 |
Love Trilogy
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生死速遞 |
孫欣欣 |
Life Express
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一石二鳥 |
張馨馨 |
Kill Two Birds with One Stone
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2007年 |
夜玫瑰 |
葉梅桂 |
Evening Roses
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2009年 |
ソフィーの復讐 |
ルーシー |
Sophie's Revenge
|
2010年 |
活該你單身 |
菲兒 |
You deserved to be Single
|
無人駕駛 |
王丹 |
Driverless
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2011年 |
傾城 |
秦肖雄 |
Fallen City
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2012年 |
綉花鞋 |
蘇二 |
Blood Stained Shoes
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2013年 |
樓 |
夏立冬 |
The House
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非常幸運 |
陸小夕 |
My Lucky Star
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2014年 |
朝内81號 |
許若卿、陸蝶玉 |
The House That Never Dies
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甜蜜殺機 |
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Sweet Alibis
|
2015年 |
大囍臨門 |
李淑芬 |
The Wonderful Wedding
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2016年 |
魔宮魅影 |
孟思凡 |
Phantom of the Theatre
|
危険なゲーム |
劉晨晨 |
The Precipice Game
|
2017年 |
嫌疑人X的献身 |
陳婧(チェン・ジン) |
The Devotion of Suspect X
|
2020年 |
ミス・アンディ |
|
Miss Andy
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テレビドラマ
カメオ出演
- 烏龍闖情關 (2001年)
- 少年張三豐 (2001年)
- 蘇東坡 (2007年)
- 县长老叶 (2009年)
- 新还珠格格/新還珠姫 (2011年)
- 血戰長空 (2012年)
- 媽祖 (2012年)
- 花非花霧非霧 (2013)
CM
- 拉蓓 (2022年)[7]
- Fisher-Price フィッシャープライス (2017年至今)
- 資生堂 ELIXIR SUPERIEUR (2017年至今)
- BRAND'S (2015年至今)
- クエーカーオーツカンパニー (2015年至今)
- HTC (企業) (2015年至今)
- エスティローダー Estee Lauder (2009-2010年, 2015年至今)
- Ti-27 (2011年至今)
- Oriks (2011年至今)
- グリコ栄養食品 Glico Q.Cake (2010年至今)
- Neogence (2010年至今)
- Lanchen (2006年至今)
- パンテーン Pentene(2003-2004、2006年)
- メンソレータム Mentholatum (2000-2003年)
- ESPRIT (2001年)
- Coca Cola (2000-2001年)
製作作品
- 倾世皇妃 (Glamorous Imperial of Concubine, 2011年)
- 遺忘 (Forgotten, 2012年)
- 姐姐立正向前走 (Drama Go Go, 2012年)
- 畫皮之真愛無悔 (Painted Skin, 2013年)
- 少年神探狄仁杰 (Young Sherlock, 2014年)
- 我的媽媽 (Mother Mother, 2014年)
- 16個夏天 (The Way We Were, 2014年)
- 秀麗江山之長歌行 (Singing All Alone, 2016年)
- 年下のオトコ (My Dear Boy, 2017年)
ディスコグラフィ
アルバム
書籍
書籍
写真集
受賞歴・記録
女優
- 2018年 第23回中国华鼎賞 中國最佳女主角
- 2016年 第18回中国华鼎賞 最優秀女優賞
- 2015年 國劇盛典大賞 最具实力女優賞
- 2013年 第9回 北京青年公益映画大賞 最も歓迎された中華女優賞
- 2012年 亚洲偶像盛典 最優秀製作人
- 2012年 ベトナムDAN映画大賞 最も歓迎された中華女優賞
- 2011年 YOUKU大賞 最も歓迎された女優賞
- 2011年 ベトナムDAN映画大賞 最も歓迎された中華女優賞
- 2010年 國劇盛典大賞 最も歓迎された女優賞
- 2010年 第4回中国华鼎賞 最優秀助演女優
- 2010年 第5回ソウルドラ授賞式 もっとも人気のある中国女優賞
- 2007年 BQ红人榜大典 最も歓迎された女優賞
- 2006年 第2回電視劇風雲盛典 もっとも人気のある中国台湾女優賞[10]
- 2006年 MTV超級盛典 最も風格テレビドラマ女優賞
- 2003年 中国中央電視台(ちゅうごくちゅうおうてれび)優秀俳優10人
歌手
- M-Zone 金曲排行榜 今年の最も人気歌賞
- 香港电台(HongKong Radio) 新人女性歌手賞
- 第二回 东南劲爆音乐榜 最も人気テレビドラマ主題歌賞
その他
- 韓国ソウルの広報大使 [11]
- Udnstars ミレニアム 流行人物 第1位
- ライクラ風尚頒奨大典 公益貢献特別賞
- 屈臣氏(ワトソンズ)夏日美肌大奨 [12]
- 百度とGoogle(中国)がそれぞれ、2004年の10大キーワードを発表[13]
脚注・出典
- ^ “<2008年!すごいボディのグラマラス美女・10>ルビー・リン”. 2009年8月17日閲覧。
- ^ 林心如・蘇有朋が大陸芸能プロ入りで「先輩」コメント - Serchina 2006/12/02
- ^ ウォレス・フォ(霍建華)とルビー・リン(林心如)交際宣言 - e-hualiu 2016/05/21
- ^ ビッグカップル誕生!ウォレス・フォとルビー・リン、交際4カ月を明らかに―台湾 - Recordchina 2016/05/21
- ^ 三立新聞網 (2016年7月31日). “圖/電暈你!林心如霍建華大婚 伴郎伴娘正面曝光”. 2016年8月21日閲覧。
- ^ 自由時報 (2021年6月4日). “恭喜!林心如碩士班畢業 獲「傑出表現獎」”. 2021年6月5日閲覧。
- ^ ETtoday新聞雲 (2022年7月26日). “林心如爆「皇上」老公在家當女兒奴 霍建華陪玩化妝遊戲擦指甲油”. 2022年7月31日閲覧。
- ^ サーチナ (2008年12月25日). “新曲に思いを込めたルビー・リン、過去の恋にサヨナラ”. 2009年8月17日閲覧。
- ^ サーチナ (2004年11月3日). “林心如:3カ月NY遊学、英語と演技をマスター”. 2009年8月17日閲覧。
- ^ サーチナ (2006年6月8日). “中国ドラマ大賞で「人気俳優賞」に趙薇、何潤東”. 2008年12月4日閲覧。
- ^ サーチナ (2009年7月11日). “ピがデザインしたTシャツとジャックマンのネクタイが1万ウォン?”. 2009年8月17日閲覧。
- ^ サーチナ (2004年5月15日). “林心如ら:ワトソンズのイベントに参加”. 2009年8月17日閲覧。
- ^ サーチナ (2005年1月7日). “中国ネチズンは、娯楽関連の検索が圧倒的”. 2009年8月17日閲覧。
外部リンク