松浦 弥太郎(まつうら やたろう、1965年[1] - )は、日本の文筆家、書籍商。「暮しの手帖」前編集長、COW BOOKS代表。「くらしのきほん」編集長。株式会社おいしい健康取締役。DEAN & DELUCAマガジン編集長。公益社団法人東京子ども図書館監事。
1965年、東京都に生まれる[1]。高校中退後、18歳で単身で渡米した[2]。しかし、英語ができず、好きだった本屋に入り浸るようになる。そこで写真集やアートブック、古本などに興味を示すようになる。
1996年、日本に帰国し[1]、中目黒にオールドマガジン専門の書籍販売 m&co. booksellersを立ち上げる[1]。2000年にはトラックによる移動書店m&co.traveling booksellersをスタート。2002年に小林節正と自由をテーマにしたブックストアCOW BOOKSをオープン[1]。
2006年10月、『暮しの手帖』の取締役・編集長に就任[1]。書籍商の他、編集、翻訳、文筆などの分野で活動する。2016年1月に行った講演で「2011年に原発関連の記事を震災後に取り上げなかったことで批判されたが、部数は伸びた」と語り、被災地の仮設住宅を訪ねたところ、読者から「全てのメディアが悲惨な話しかしない時に『それを扱わない『暮しの手帖』を選んだ」と言われたことを挙げ、メディアには真実を伝えるだけでなく、現実逃避の役目もあると述べている[3]。
2015年の『暮しの手帖』79号まで編集長を担当した後、沢田康彦にバトンを渡してから退職し、2015年4月「クックパッド」に移籍した。7月1日より新メディア「くらしのきほん」をスタート。その1年5ヶ月後の2017年1月に「クックパッド」退職。「くらしのきほん」はクックパッドから株式会社おいしい健康に営業譲渡された。
2016年、公益財団法人東京子ども図書館監事に就任。
2017年、株式会社おいしい健康の共同CEOに就任。
2017年6月より、ユニクロとの共同プロジェクト「LifeWear Story 100」を約2年間、WEBサイトで連載を続ける。
2019年より、DEAN & DELUCAマガジンの編集長。
2021年10月、劇場用映画「場所はいつも旅先だった」(監督・松浦弥太郎)が全国公開。