東観音寺(とうかんのんじ)は、愛知県豊橋市にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は小松原山。本尊は馬頭観音菩薩。
寺伝によれば天平5年(733年)行基が自ら本尊馬頭観音を刻み創建したとされる。赤岩寺や普門寺 (豊橋市)と同様、平安時代には真言宗に属したが、室町時代には現在の臨済宗に改められたという。寺に伝来し国の重要文化財に指定されている馬頭観音懸仏は文永8年(1271年)、三河の地頭安達泰盛が寄進したもので、同じく国の重要文化財の多宝塔は戸田氏の重臣藤田左京亮定光が大永8年(1528年)に寄進したものである。
近世に入ると徳川家から寺領を寄せられ、江戸時代には多くの末寺を有していた。元々遠州灘沿いに位置していたが、宝永4年(1707年)の津波で被災し、正徳6年(1716年)に現在地に移転した。
愛知県豊橋市小松原町字坪尻14