東京機関区(とうきょうきかんく)は、東京都港区にあった日本国有鉄道(国鉄)東京南鉄道管理局の車両基地である。機関士も所属していた。
概要
国鉄時代、田町 - 品川間の操車場には、車両基地が車種別に設置されていた。東京機関区には主に旅客列車用の電気機関車が配置され、電車は田町電車区に、客車は品川客車区にそれぞれ配置されていた。品川客車区内や汐留駅での、主に入換えを受け持つ蒸気とディーゼル機関車は品川機関区に配置されていた。
このうち東京機関区は、東海道本線系統の特急列車・急行列車を牽引する機関車を多数配置しており、当時は西の宮原機関区と共に名門の機関区と言われた。
配置車両に標記される略号
機関車:「東」…東京の「東」から構成される。
配置車両
1985年時点では、下記の車両が配置されていた。
過去の配置車両
歴史
関連項目
参考文献
- 鉄道ピクトリアル編集部構成 「東海道筋電機の名門 東京機関区の消長」(電気車研究会「鉄道ピクトリアル」 No.831 2010年3月号)
- 杉田肇 「東海道線の電機運転と東京機関区」(電気車研究会「鉄道ピクトリアル」 No.831 2010年3月号)
脚注
- ^ 貨物列車用機関車の基地は1916年(大正5年)に品川駅構内へ移転した。
- ^ それまでの電気機関車基地であった田町機関庫は当機関庫田町分庫に改組され貨物列車牽引を担当。
- ^ 1937年(昭和12年)に品川操車場(貨物列車操車場)が新鶴見に移転し、その跡地に品川客車操車場(のち品川客車区)と田町電車区が移転。田町電車区の跡地に東京機関区が玉突き式に移転した。
- ^ 車庫前で一時ピケ 東京機関区『朝日新聞』1968年(昭和43年)3月2日夕刊 3版 11面
- ^ 所属車両が新鶴見機関区へ転属した以降も、機関車留置線・検修庫は東京運転区→品川運転所→田町車両センターの一部として残存していたが、品川地区車両基地再開発に伴い全て撤去され、新電留線用地となっている。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、144頁。