『月刊住職』(げっかんじゅうしょく)は、日本の仏教専門の月刊雑誌。特定の宗派によらない住職・僧侶・寺族および仏教系宗教法人向けの記事を掲載している実用雑誌である。
『月刊住職』は1974年7月に創刊し、かつては金花舎より出版されていたが、同社の倒産により1998年7月号をもって一旦廃刊した。その後、編集スタッフなど同誌の関係者により株式会社興山舎が設立され、同年12月より実質的な後継雑誌として月刊『寺門興隆』(じもんこうりゅう)が発刊した。そして、2013年12月号より同誌は誌名を元の『月刊住職』に改めて現在に至っている。
発行部数は約15,000。ページ数は180弱。また併せて、毎号12ページの別冊『法話特集』が付く。創刊以来、『寺門興隆』時代も含めて高野山真言宗住職の矢澤澄道が編集長を務めている。
誌面では、宗教的教義についての研究記事のほか、法律や税金、仏具の価格、法話に使えるネタから、作務衣の選び方や檀家に喜ばれる和菓子といった、寺院経営についての実践的な知識・情報を豊富に紹介。日本における仏教系宗教法人の経営の実情について知ることができる。
その他、各地で善行を積んでいる住職のリポートもあるが、「墓地を巡る檀家と住職の泥沼裁判」「住職殺害事件」など、日本の仏教界が抱える「負の面」を扱った記事も多く掲載される。
書店では販売されておらず、外部には窺い知れない「お寺様の懐事情」が掲載されていることから、トリビアのネタ本としても挙げられる[1]。
毎号6〜12ページぐらいの編集部記事が5、6本掲載される。それ以外の編集部記事は以下の通り。
この他、文壇、芸能、音楽、学術、ジャーナリズムなど、各界の著名人によるエッセイ「住職・寺院に直言」が毎号2本掲載される。