日精樹脂工業株式会社(にっせいじゅしこうぎょう)は、長野県埴科郡坂城町に本社を置くプラスチックの射出成形機を中心に扱うメーカーである。
沿革
事業所
グループ企業
国産初の車のプラモデルキットを開発
創業者の青木固は、和工樹脂の関孝太郎が企画した日産自動車のダットサン・1000のプラモデル化に際して開発に取り組み、1958年(昭和33年)10月頃に製品化に成功した。そのプラモデルの「ダットサン1000」は和工樹脂から発売され、また日産の販促品、景品としても使用された。
そのことを知ったマルサン商店は、2ヶ月後の12月に「日本初のプラモデル」と称して「原子力潜水艦ノーチラス号」の発売を予定していたため、この「ダットサン1000」が市場に流通するのを防止する必要があった。そこで、マルサンは和工樹脂に「ダットサン1000」を自社に納入するよう提案したところ、和工樹脂は販売活動が省けるためにそれを受諾し、マルサンに納入した。マルサンは、箱の和工樹脂のロゴマークの上にマルサンのロゴマークのシールを貼って自社製品として発売した。
「ダットサン1000」の発売以降にマルサンから発売された「ダットサンスポーツ」「トヨペットクラウンデラックス」「日野ルノー」等々の製品はマルサンが製造したものではなく、全て日精樹脂工業が和工樹脂とともに製造したものである。
なお、日精樹脂工業は後に、自社が展示会や工場見学などの際にノベルティとして用いる射出成形機のプラモデルも開発・製造している。1/20および1/12スケールで全5種が開発されており、最初の品となった「FE80S-12A」の開発時には田宮模型の協力を受けている[5]。
脚注
関連項目
- リベルタス千曲FC - 千曲市、埴科郡坂城町、東筑摩郡麻績村・筑北村の4地域をホームタウンとするサッカークラブ。トップチームは同社サッカー部が前身であり、会社設立年に創設された古い歴史を有するチームでもある。同社サッカー部時代も千曲市と本社がある埴科郡坂城町の2地域をホームタウンとしていた。なお、クラブチーム化以降、同社はクラブ運営に一切関わっていない。
参考文献
外部リンク