日本女子プロゴルフ選手権大会(にほんじょしプロゴルフせんしゅけんたいかい)は、毎年開催されている日本女子プロゴルフ協会主催の日本の女子プロゴルフメジャー大会(公式戦)の1つ。
概要
1968年の第1回以来から現在でも続いている伝統あるゴルフトーナメントである(2002年までは日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯という名称だった)。優勝者にはJLPGA優勝杯と文部科学大臣杯、メルセデス・ベンツの車[4]が副賞として贈られる。
これまでに同協会会長も務めた樋口久子が、第1回からの7連覇を含む最多の9回優勝しており、続いて大迫たつ子が4回、岡本綾子が3回優勝している。
男子の日本プロゴルフ選手権大会やACNチャンピオンシップゴルフトーナメント[注 1]と同様、毎年開催都道府県・ゴルフコースを変更して行う「サーキット方式」を採用している。この方式は、JLPGA大会では唯一である。2021年現在、賞金総額2億円、優勝賞金3600万円[1]である。
2020年の第53回大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策による影響で無観客開催として開催された[5]。また、2021年の第54回大会も同様に無観客開催が決定した[6]。
2023年の第56回大会をもってコニカミノルタが特別協賛を終了することが発表された[7]。その後、2023年12月5日にソニーグループが2024年からの3年契約で特別協賛することが発表され、大会名も『ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会』となる[8][9]。
出場資格
出場選手は最大132名に設定している。
大会歴代優勝者
テレビ中継
- 大会の模様は、本大会の後援団体でもある朝日放送テレビの制作により、1975年より[注 4]放送されている。地上波中継は、大会2日目を朝日放送テレビと開催地の地元系列局の2局で(近畿圏・関東圏・地元系列局がない地域での開催の場合は朝日放送テレビローカルのみ)、3日目・最終日をテレビ朝日系列フルネット24局にて録画放送[注 5]。また、CS放送のスカイAでは、「スカイA ゴルフシリーズ」にて4日間全て放送する。2017年は大会公式サイトでもライブ配信されたが、最終日はスタート時間が大幅遅延され、テレビ中継も時間内に収めず、急遽競技終了までライブ配信された。2015年までは、BSデジタル放送のBS朝日で、3日目・最終日を時差ネットしていた。
- 朝日放送テレビ社内には、少なくとも1977年以降の中継映像が現存しており、中継内や関連番組、朝日放送テレビの番組公式サイトなどで、こうした映像が随時公開されている。
- 中継番組内では、コニカミノルタの特別CMが毎年放送されており、こちらには前年度の優勝者が出演している。
- 3日目・最終日中継の直前に放送されている同じく朝日放送テレビ制作である『パネルクイズ アタック25』では、オープニングのゲストクイズ(2012年4月 - 2018年秋)にて出場選手がクイズを出題していた[注 6]。2014年はイ・ボミが出演したが、放送前日に同年の大会を途中棄権した[注 7]ため、中継の宣伝クレジットが表示された際にはイの棄権についても触れられた。
- 2018年大会は、富山県で開催されたが同県にはテレビ朝日系列局がないため代わってフジテレビ系列局の富山テレビ放送が最終日の深夜に放送した[23][注 8]。
- 2021年大会はアメリカディスカバリーが運営する動画配信サービス「GOLFTV」にて4日間全日程をライブ配信した[24]。同サービスにおいて日本ツアー(日米共催除く)がライブ配信されるのは初となった。
ルーキーキャンプ
この大会では、その年の女子プロゴルフテストとティーチングプロテスト(いわゆるレッスンプロ)A級資格に合格した新人選手が、大会の運営ボランティアとして参加する実地研修「ルーキーキャンプ」を行っている。この研修では、開催地の地元自治体の市民や行政のスタッフとともに、大会運営業務(ギャラリー誘導やスコアボード表示、各種ファンサービスのアシスタント他)に携わることによって、プロゴルフの大会が多くの人々の地道な作業・支援によって支えられているかを学び取ると共に、ゴルファーとして、また社会人としての自覚を養うことを念頭に1996年から毎年行っている。
ただし、女子プロゴルフテストで上位合格をした選手については本大会に選手として出場する権利があるため、この場合はルーキーキャンプには参加しない[25]。
事件簿
- 2007年大会の第3日目(9月8日)、通算7アンダー、単独3位でホールアウトした大場美智恵がスコアカードの記載不備(マーカーがサインをし忘れ、大場も確認を怠りそのまま提出してしまった)により失格。翌9日の最終日に出場できなくなってしまった。
参考
脚注
注釈
- ^ かっては、1985年から1998年まで日経カップ 中村寅吉メモリアルでも行われていた。
- ^ 最終日の競技が悪天候のため中止、3日間54ホール競技に短縮。賞金ランキング加算額も75%に減額。
- ^ 最終日競技中止により、3日目終了時点で首位に並んでいたイ・ボミと比嘉真美子の両者によるプレーオフのみが行われ、ボミが4ホール目でパーセーブ、比嘉がダブルボギーにより、ボミが勝利した[10]。
- ^ 2012年大会の公式パンフレットに、「私ども朝日放送が、本大会の放送を担当させていただいて、今年で38年目になります。」との、脇阪聰史(朝日放送社長※当時)のコメントが掲載されている。
- ^ 通常のゴルフ中継の録画放送は放送時間に合わせて、JLPGAの公式HPのスコア速報がストップされるが、当競技はLPGA主催なので録画放送でもスコア速報はストップされない。
- ^ 2018年は前枠番組『新婚さんいらっしゃい!』の拡大放送により番組自体が休止。
- ^ 病気療養中だった父親の容体急変の報を受け緊急帰国。
- ^ この日は『FNS27時間テレビ にほん人は何を食べてきたのか?』を放送していたため。
出典
外部リンク
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◎印はUSLPGAツアーとの共催試合。 |