'日本にあるクロード・モネ作品一覧(にほんにあるクロード・モネさくひんいちらん)では、フランスの画家クロード・モネの日本で所蔵が確認されている作品を挙げる。
1994年に開催された「モネ展」(ブリヂストン美術館など3館巡回)の図録によれば、その当時日本国内に存在していたモネ作品は100点を大きく上回っていたという。なお、同図録によれば、モネ作品のうち、第一次大戦以前に日本へ持ち込まれていたモネ作品は以下の4点のみであった[1]。
『ベリールのライオン岩』と『ジヴェルニーの庭の少女』は、美術商・林忠正の旧蔵である。林は1880年代からモネと交流があり、モネが所有していた浮世絵のコレクション292点には、林の取扱品であることを示す「林忠正」印のあるもの17点、「わか井をやぢ」印のあるもの14点が含まれる(「わか井をやぢ」印は美術店「若井・林商会」の印)。上述の2点のモネ作品は1906年の林の死去後、1913年にアメリカで競売にかけられた。これら2点が日本で一般公開された記録はない。ただし、1910年頃に雑誌『白樺』同人の志賀直哉、武者小路実篤、里見弴、山脇信徳が林邸でこれらの作品を見たことが記録されている。『サン=シメオンの道』と『モンソー公園』は住友友純(ともいと、号春翠)の旧蔵品であり、林忠正の仲介で1897年に日本へもたらされた。これら2点は同年以来日本で保管されている[1]。
1968年には中山公男と黒江光彦が『国立西洋美術館年報』に「日本所在のモネ作品」と題する報告を発表している(序を中山、本文を黒江が分担執筆)。これは1961年度科学研究費交附金の助成を受けた「日本所在の欧米美術品の調査」の一環として調査されたものであった。当時、日本所在の欧米美術品は、所有者の変更、海外への輸出等により、その実態が不明確で、美術史研究に支障をきたす事態になっていた。このため、国立西洋美術館と国立文化財研究所所属の研究者からなる調査チームは、関係者からの聞き取り、文献調査などの組織的な情報収集により、日本国内における欧米美術品の所蔵実態を明らかにしようとしたものである。この調査の対象の一つとしてモネが選ばれたのは、日本には古くから印象派絵画に対する愛好があり、とくに日本で人気の高いモネにかんしては、調査の成果が期待されたためであった。同報告には、国立西洋美術館の所蔵品のほか、当時未公開だった作品を含め、全部で38点のモネ作品が日本に所在するものとして報告されている[2]。
本一覧には、以下の展覧会に「日本の個人所蔵」として出品されていた作品を収録する。なお、個人所有のモネ作品で、日本国内の美術館に寄託されているものは一覧(1)のほうに収録した。
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