『改造町人シュビビンマン3 -異界のプリンセス-』(かいぞうちょうじんシュビビンマン3 いかいのプリンセス、英題:Cyber Citizen Shockman 3: The Princess from Another World)は、日本コンピュータシステムおよびウインズが開発しメサイヤより1992年2月28日に発売されたPCエンジンCD-ROM²用横スクロールアクションゲーム。
概要
旅行でハワイを訪れていた主人公の太助とキャピ子が、異界からワープしてきたクレハ姫一行から攻撃を受けて騒動に巻き込まれるという内容。媒体がCD-ROMとなったことでビジュアルシーンが多数収録され、声優が多数出演している。前作『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』は高難易度だったが、本作は難易度が大幅に下げられた。
前作に引き続きプロデューサーは土田俊郎、音楽は葉山宏治が担当し、グラフィックは前作の斉藤智晴のほかに漫画家の有賀等が参加している。
2011年にはPCエンジンアーカイブス対応ソフトとして配信され、2016年にはプロジェクトEGG対応ソフトおよびWii Uのバーチャルコンソール対応ソフトとして配信、2024年にはNintendo Switch、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/S、向けに移植された。なお、本作は日本のみの発売だったが、2024年の移植版は初めて海外でも発売された。
ゲームシステム
前作『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』はアクションステージとシューティングステージを交互に進める形式だったが、本作は1作目『改造町人シュビビンマン』と同様にアクションステージのみとなった。
ゲーム開始時に太助とキャピ子のどちらかを選択し、選んだキャラクターによって異なるストーリーが展開する。2人同時プレイ時には両者のストーリーが並行して展開する。
基本的なアクションは、1作目と同様にジャンプと剣の攻撃および溜め撃ち「シュビビーム」を行う[2]。
ストーリー
町内会の福引でハワイ旅行に当選したキャピ子は、太助と共にハワイ旅行に出かける。2人はそこで息抜きをするはずだったが、突然、異界の住人であるクレハ姫一行の乗った魔空挺がキャピ子たちのいるビーチに現れ、姫の操縦ミスによりビーチに攻撃を仕掛けてしまう。太助とキャピ子は、シュビビンマンに変身して事態の収束を図ることになる。
登場人物
![[icon]](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1c/Wiki_letter_w_cropped.svg/20px-Wiki_letter_w_cropped.svg.png) | この節の 加筆が望まれています。 (2024年5月) |
- 太助
- 声 - 山寺宏一
- 本作の主人公。職業は魚屋。改造される前は人間だった[2]。前2作に引き続き登場。
- キャピ子
- 声 - 冨永み~な
- 本作の主人公。女子高生。ポーズや声などの違いはあるが、能力は太助と同じ[2]。前2作に引き続き登場。
- 豪徳寺博士
- 前2作に引き続き登場。本作では話に直接関わっておらずシリーズ通じて主要人物でありながら本作においても声優が存在しない。
- クレハ姫
- 声 - 島津冴子
- 本作にて初登場。
- チョピン
- 声 - 千葉繁
- 本作にて初登場。
- バッチ
- 声 - 玄田哲章
- 本作にて初登場。
- 魔族隊長
- 声 - 池田秀一
- 本作にて初登場。
- 魔界神
- 声 - 大塚明夫
- 本作にて初登場。
- 魔物
- 声 - 梁田清之
- 本作にて初登場。
- うみにん
- 本作にて初登場。後に同社のマスコットキャラとして採用された。
移植版
スタッフ
- エグゼクティブ・プロデューサー:白倉安昌
- プロデューサー:土田俊郎
- アシスタント・プロデューサー:米坂典彦
- プログラム:濱田信次、川上直哉、島尻雅人
- 原動画:AIC
- グラフィック:鈴木政幸、斉藤智晴(ウインズ)、有賀等(ウインズ)、延東史朗(ウインズ)、市丸雅彦(ウインズ)、永井一成(ウインズ)
- 音楽、効果音:葉山宏治 (CUBE)
- テストプレイ:青木秀勝、有賀しのぶ、栗原敏彦、松本文彦
- 超サンクス:樋口幸弘
評価
項目
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キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
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総合
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得点
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4.46 |
4.14 |
3.93 |
3.81 |
3.85 |
3.64
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23.83
|
- ゲーム本『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』において、選択したキャラクターによってストーリーが異なる点や、グラフィックが向上している事、ビジュアルシーンが豊富である事などに関して同書では好意的に評価されているが、難易度が大幅に下げられた事でシリーズのファンからは「やり込み甲斐がない」として不評であった事が記されている。
脚注
参考文献
外部リンク