接木キメラ(つぎきキメラ、英: Graft-chimera)は、園芸の接木において台木と接ぎ穂との間の接触点に生じうるものであり、その「親」の性質の中間的性質を持つ。接木キメラは真の雑種ではなく、細胞の混合物であり、個々の細胞は「親」の一方の遺伝子型を持つ。つまりキメラである。したがって、かつて広く用いられた用語である「接木雑種」は誤った用語であり、現在は好ましくない。
繁殖はクローニングのみである。実際面では、接木キメラは不安定で有名であり、容易に「親」の一方に先祖返りしうる。
国際栽培植物命名規約(英語版)(ICNCP)の第24条は、接木キメラを以下の2種類のいずれかを用いて命名することとしている。
接木キメラは同時に2つの種であるため、種名を持つことができない。例えば、+ Laburnocytisus 'Adamii' はあたかも種であるかのごとく書かれていることがある (+ Laburnocytisus adamii) が、これは誤っている。