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中間淳生の漫画およびそれを原作とするテレビドラマについては「年の差婚 (漫画)」をご覧ください。 |
年の差婚(としのさこん)とは、年齢に大きな差のある者同士の結婚のことである。ただしどの程度の年齢差を年の差婚とするか、明確な基準があるわけではない。
法制
日本では婚姻に関して民法731条により婚姻可能な年齢に下限を設けているが、上限は設けられておらず、また、婚姻する場合の2人の年齢の差については規定がないため、双方が婚姻可能な年齢に達していれば、年齢差がどれだけあっても婚姻は可能である。
文化
十干で一つ違うと12歳差になる。所謂「一回り違う」はこれを指す[1]。
中国語で「梨花海棠」という雅称がある。その理由は、梨の花は白で、白い髪(老人)を指した。ハナカイドウの花は淡紅で、紅顔(美人)を指した。
年の差婚に関する研究分析
以下、主に日本の、特に2000年代からの種々の社会事情の変化によって顕著になっているとされる年の差婚について記述する。
研究者による分析
牛窪恵によればかつての既成概念ではありえないとされていた相手との結婚を見直そうとする社会運動の一種であり[2]、2010年代に入る直前あたりから若い女性に顕著になった現象である[3]。マクロミルの「20代男女に聞く '年の差婚'に関する調査」(2011年)によれば10歳年上までの異性が結婚対象と答えたのは男性は27.0%で女性は36.5%であった[4]。
牛窪は、さすがに20歳近く以上の差となると芸能界を見渡しても石田純一など一部の人に限られるとする[5]。ただ、厚生労働省の2013年の調査では初婚夫婦のうち同い年なのは21%なのに対し、妻が4歳以上上の初婚夫婦は7%で、夫が7歳以上上の初婚夫婦となると2005年以降は一割超を維持し続けているとされる[6]。
代々木忠は年の差婚について、熟女ブームもそうだが内面的なよさを基準にして恋愛したがるようになったため年齢が軽視されるようになったのではないかと指摘しているが、そもそも人とつながるという感覚自体を拒む人も増えた気がするとも述べている[7]。
有名人
芸能人などの有名人の年の差婚は2000年代以前からもしばしば報道されており話題になることがある[8]。
2011年には加藤茶が45歳年下の女性と結婚したことなどをきっかけに、「年の差婚」が新語・流行語大賞にノミネートされた(候補になったのみでトップテンにも入らなかった)[9][10]。
年の差婚とされる有名人
年の差婚とされる有名人の一覧を下表に記す。ただし上記のように、年齢差がどれだけあれば年の差婚となるのかの明確な基準が存在しないため、便宜上、配偶者との誕生日の差が10年以上あり、かつ、各種メディアで「年の差婚」として取り上げられたことのある有名人に限り掲載した(10歳以上離れた著名人夫婦はこれ以外にも多数いる)。
年齢・年齢差は原則的に結婚時点のものであるが、結婚時期が不明の人物については結婚が報じられた時点での年齢である(年齢に※印を付した人物)。
脚注
- 注釈
- 出典
関連項目