『帰郷』(ききょう)は、シンガーソングライターさだまさしの1986年10月19日発表の全曲新録音によるベスト・アルバム(セルフカバー・アルバム)である。
概要
さだまさしのソロ・デビュー10周年記念に制作されたアルバム。さだは『帰去来』から『自分症候群』に至るまで、毎年オリジナル・アルバムを発表しているが、1986年はこのアルバム制作に専念し、それを行わなかった。
各種ベスト・アルバムでワーナー所属時代に発表した楽曲を収録するときには、この2枚のアルバムのテイクかライブ・テイクが収録されることが多い。
このアルバムの続編として、1999年に『続帰郷』が発売された。これらのアルバムのコンセプトについて、ディレクターの八野行恭は『さだまさしベスト2〜通』の解説でこのように述べている。
イントロ、間奏、オブリガードなどの印象的なフレーズは残したままで再度アレンジし、演奏、歌を共に録音し直して、その時点で考えられる最高の形で残す
収録曲
- 精霊流し [5:46]
- グレープ時代の代表曲。オリジナル・キーの嬰ハ短調→嬰ニ短調からニ短調→嬰ニ短調へとキーが変更されている。間奏は吉田政美のギターで演奏されている。
- 交響楽(シンフォニー) [4:29]
- グレープのアルバム『せせらぎ』収録曲。比較的原曲に近いアレンジがされている。
- 無縁坂 [4:31]
- グレープ時代のヒット曲の一つ。アレンジは亀山社中のメンバーでもある信田かずおによる。
- 縁切寺 [4:02]
- グレープのアルバム『コミュニケーション』収録曲。
- 掌 [4:16]
- グレープのアルバム『せせらぎ』収録曲。
- フレディもしくは三教街 ─ロシア租界にて─ [7:08]
- グレープのアルバム『コミュニケーション』収録曲。デビュー35周年記念コンサートではこの曲がソロ時代の曲と誤解されるとさだは語る。
- 僕にまかせてください [4:13]
- クラフトに提供した曲。ライヴでのセルフ・カヴァーはあったが、スタジオ録音は初めて。
- 関白宣言 [6:24]
- さだの最大ヒット曲。
- 案山子 [4:53]
- さだ自身が大変気に入っている楽曲で、コンサートでも頻繁に採り上げている。
- 秋桜 [4:28]
- 山口百恵に提供した曲。さだ自身もアルバム『私花集』で既にセルフ・カヴァーしていた。
- 転宅 [5:33]
- アルバム『帰去来』収録曲。
- 主人公 [5:22]
- アルバム『私花集』収録曲。さだの人気曲ファン投票では常に第1位である。
作詞・作曲・編曲
- 作詞または作詩[1]・作曲:さだまさし
- 下記以外編曲はすべて渡辺俊幸
- 「精霊流し」:さだまさし
- 「交響楽(シンフォニー)」「フレディもしくは三教街 ─ロシア租界にて─」:服部克久
- 「無縁坂」「縁切寺」:信田かずお
主な参加ミュージシャン
他多数
脚注
- ^ グレープ解散以降にさだが発表した楽曲ではすべて「作詩」とクレジットされている(他人が作詞したものを除く)ので、誤記ではない。
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シングル |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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配信 | |
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アルバム |
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スタジオ・アルバム | |
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ベスト・アルバム | |
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ライブ・アルバム | |
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カバー・アルバム |
- にっぽん
- にっぽんII〜通りゃんせ〜
- さだまさし 永六輔・中村八大を歌う
- 情継 こころをつぐ
- 永縁〜さだまさし 永六輔を歌う〜
- アオハル49.69
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その他 | |
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