川尻 こだま(かわしり こだま[1][2])は、日本の漫画家[3]。
来歴
漫画を発表するまで
川尻によると、子どものころに西原理恵子の『毎日かあさん』やけらえいこの『あたしンち』をよく読んでいたため、のちに「知らず知らずのうちに影響を受けている部分がある」かもしれないという[3]。
「丸いもの」に興味があり、高校時代はピンポン玉に惚れたため、卓球部に入部する[4]。高校卒業後はボウリング玉の丸みに惚れたことにより、ボウリング場の受付で勤務[4]。
漫画を発表
Webデザイナーの仕事に就きながら2020年9月ごろよりTwitterを開始し、エッセイ漫画を発表[4]。漫画に対して高い志はなかったが、日常を漫画にしてTwitterに投稿している人を見て、川尻もやろうと考える[3]。Twitterのアカウントの開設から約1年でフォロワー数が29万人を超え[5]、漫画が話題となる[6]。「毎日アップされると読む方としては嬉しい」と考える川尻は、漫画を「毎日投稿」することだけは決めている[3]。
漫画を書籍化する話があったが、「しがらみが面倒くさい」という理由で無視をしていた[6]。それらをまとめ、Amazon Kindleの無料本『川尻こだまのただれた生活』として公開したところ、テレビ局からアニメ化の話が持ち出される[6]。そこで「個人での契約の結び方」がわからないという理由により、出版社を通そうと考える[6]。2021年7月ごろは、フリーランスの作詞家、お天気プランナーとして在宅勤務を行いながら、趣味で漫画を執筆[7]。
作品の書籍化
2021年8月、『川尻こだまのただれた生活』が「次にくるマンガ大賞2021」Webマンガ部門で11位を受賞[8]。同年11月、発表した漫画から抜粋したものをカラー化し、描き下ろしや追記なども含めて『あたしゃ川尻こだまだよ』のタイトルで書籍を刊行[5][9]。同作が初の単行本となる[10]。無料版と有料版が同じでは心苦しいと川尻が考え、特別感を出すために描き下ろしなどが収録されている[11]。同作は2022年1月より『あたしゃ川尻こだまだよ〜デンジャラスライフハッカーのただれた生活〜』のタイトルでショートアニメの放送が決定している[12][13]。
人物
「妖怪界のデンジャラスライフハッカー」を自称し、河童という設定があるため、自画像では頭に皿、背中には甲羅がある[14]。自称としては「妖怪界のデンジャラス・ライオン」も使用する[15]。
しょっぱいもの、甘いもの、酒を好む[16]。
学生時代から最低6時間以上は寝ないと駄目な川尻は、大事なことに「睡眠」を挙げているほか、大事なものは「酒」だと話している[3]。
ペンネームには「特に深い意味はない」が、しいて言えば川尻の好物が寿司であるため、「寿司チェーンの『かっぱ寿司』をリスペクトして『カッパ』絡みにした」ことに由来している[3]。
いなげや
地方出身の川尻は、引っ越したことにより、スーパーマーケットのいなげやを知る[16]。Twitterを開始した当初は、「いなげやをフィーチャーして描いていた」が、自粛期間で徒歩2分圏内のいなげやに行くしかやることがなかったため、頻繁に漫画に登場[16]。
いなげやを漫画に登場させたことにより、いなげやの従業員の間で川尻の漫画が話題となる[16]。そこでいなげやのある店舗から漫画をPOPに使用したいと相談があった[11][16]。いなげやを好んでいた川尻は嬉しかったため、即承諾したという[11]。そのうちに他店舗から相談を受けるようになり、本社から正式な連絡を貰い、2021年5月にいなげやと公式にコラボが実現している[11][16]。いなげやは過去に著名人とのコラボ経験がなく、自社独自でのコラボは川尻が初である[16]。
普段いなげやにいかない読者から、川尻の聖地巡礼としていなげやに行ったという反響があったという[11]。川尻にとっては「聖地」ではなく、「地域密着型のスーパー」である[16]。
漫画制作
ネガティブな気持ちになった時こそ、「ネタ」だと考え漫画を執筆するようにしている[3]。「誰かがイヤな気持ちになる投稿はしなくてもいい」と考え、「好きなものだけ描くよう」心がけている[3]。「座りっぱなしは体によくない」と聞いた川尻は、たまに立ちながら仕事をしている[11]。夢は「小松菜奈さんで実写化」[11]。
作品リスト
書籍
寄稿
Kindle書籍
Kindle版 〈川尻こだまのただれた生活〉シリーズ[注 1]
その他
脚注
注釈
- ^ 巻数表記に表記揺れがある、かぎ括弧の種類に表記揺れがある。〔ママ〕
出典
外部リンク