岸 信和(きし のぶかず、1921年〈大正10年〉11月26日[1] - 2017年〈平成29年〉10月7日[2])は、日本の実業家。元内閣総理大臣秘書官。元西部石油会長。
経歴・人物
1921年、当時農商務省の官僚だった岸信介(後の第56・57代内閣総理大臣)の長男として生まれる。3歳の時に小児麻痺を患い、生涯足を引きずって歩く。
京都帝国大学在学中に、戦犯として収監されていた岸信介が接見に来た福家俊一に「信和が、難波大助になってもらっちゃ困る」と伝えた[3]ため、卒業後の1948年に信介の同級生が専務だった宇部興産に入社する[4]。
信介が総理大臣を務めていた一時期に、総理秘書官を務めていた義弟の安倍晋太郎が衆院選出馬で辞めたため、代役で内閣総理大臣秘書官を務め、信介の総理辞任後は西部石油に入社し、後に会長に就任した[5]。
2017年10月7日に死去していたことが明らかにされた[6]。95歳没。
家族・親族
系譜
出典
- ^ 『人事興信録 第25版 上』(人事興信所、1969年)き77頁
- ^ 『週刊新潮』2017年11月30日号42頁 【ワイド】阿弥陀の光も金次第“ゴッドマザー 安倍洋子」が悲嘆にくれた「岸信介」嫡男の寂しき死”
- ^ 岩川隆『巨魁:岸信介研究』87頁
- ^ 『絶頂の一族』55頁
- ^ 『絶頂の一族』105頁
- ^ 『週刊新潮』2017年11月30日号(11月22日発売)
参考文献
- 松田賢弥『絶頂の一族―プリンス安倍晋三と六人の「ファミリー」』(講談社、2015年)