岩手氏(いわてし)は、日本の氏族。
清和源氏義光流甲斐武田氏の支流。甲斐源氏16代当主武田信昌の四男岩手縄美を祖とする(岩手氏 (甲斐国)を参照)。
岩手縄美は、次兄・油川信恵と共に武田信虎に敵対し、勝山合戦にて自害した。
縄義の子の岩手信盛(岩手信勝)は、惣領家の武田晴信(信玄)に仕えて旗奉行をつとめた。
岩手信盛の子の岩手信景は、武田勝頼に仕えた。
天正10年(1582年)3月、武田氏滅亡の際に織田信長に降伏したが、許されずに自害した。
岩手信景の弟の岩手和信(信敬)が徳川家康に召されて、直参旗本に名を列ねた。岩手和信流系は後に改易・断絶した。 岩手信政の系統が徳川家旗本として江戸時代を通じて存続した。
系譜:
岩手和信(信敬) - 岩手信定 - 岩手信就 - 岩手信守 - 岩手信温
信政系系譜:
岩手信政 - 岩手信護 - 岩手信義 - 岩手信弁 - 岩手信猶 - 岩手信方
清和源氏為義流、おなじく土岐氏頼基流、その他に桓武平氏鎌倉氏流長江氏の支流などの諸説がある。竹中氏はその支流である(岩手氏 (美濃国)を参照)。