対馬市営バス(つしましえいバス)は、長崎県対馬市にて運行している廃止代替バスである。
概要
- 対馬交通の唐崎岬線、仁位・小鹿線が2008年5月31日限りで廃止されたため、その代替として市所有のスクールバスを利用して運行開始した。[1]その後も対馬交通から一部路線が移管された結果、現在は11路線が運行されている。なお、三根・志越線と比田勝循環線以外は全てスクールバス混乗による運行となっているため、学校行事によって時刻変更や運休になる便がある。
- 運賃は区間制で、小人は半額(10円未満切り上げ)、保護者同伴の未就学児は1人まで無料。定期券、回数券もある。
- 対馬交通と共通の「1日フリーバス券」(大人1,000円・小人500円)も利用できる。
- 運行形態は道路運送法の規定に基づく自家用自動車(白ナンバー車)による有償運送(いわゆる80条バス)で、対馬市が所有するバス(大型・中型・小型)またはワゴン車が使われている。運行は対馬交通が受託している。
沿革
- 2008年6月1日 - 仁位・廻線、仁位・小鹿線の2路線にて運行開始。
- 2009年5月1日 - 4月30日限りで廃止された対馬交通三根・志越線の代替として、三根・志越線運行開始。市所有のスクールバスを利用。[2]
- 2010年5月1日 - 4月30日限りで廃止された対馬交通鰐浦線の代替として、鰐浦・比田勝循環線運行開始。[3]
路線
厳原・鶏知地区
- 阿連・小茂田線
小茂田-佐須中前-阿連(あれ)
- 下島西部の小茂田とその北側の阿連を結ぶ。運行開始当初は対馬交通の厳原・椎根線と接続していたが、同区間が予約制乗合タクシーに転換されたため、現在は唯一対馬交通の路線との接続がない孤立線となっている。平日4往復、土曜日1往復の運行。
- 小茂田で予約制乗合タクシーの厳原椎根線と接続している。
- 鶏知・昼ヶ浦線
対馬病院-樽ヶ浜-鶏知(けち)宮前-昼ヶ浦
- 対馬病院から下島北西部の昼ヶ浦を結ぶ路線である。毎日1往復が運転されるが、平日と学休日では運行時刻が大幅に異なる。また、この他に鶏知宮前-昼ヶ浦間の区間便も1往復ある。
仁位・三根地区
- 仁位・廻線
仁位-(豊玉中)-豊玉高校前-豊玉小前-(豊玉診療所前)-仁位浜口-廻(まわり)
- 仁位から浅茅(あそう)湾の入口に突き出た半島先端部の廻へ向かう路線である。登校日は上り2本・下り3本、休校日は1往復の運行。
- 仁位・琴線
- 櫛・佐賀線
仁位-櫛-ハートランド-佐賀-(東小)-東部中佐賀療所前-志越-小鹿-琴(きん)
- 仁位から上島の東側の小鹿・琴へ向かう路線である。全線の所要時間が1時間を超える対馬市営バス最長路線。2往復が運行される。
- 小鹿-琴間は対馬交通の舟志・小鹿線と運行区間が重なっているが、接続はしていない。
- 櫛・佐賀線は仁位・琴線のうち櫛-東部中佐賀療所間を運行する区間便である。平日3往復、学休日1往復の運行。
- 仁位・貝鮒線[4]
仁位-豊玉小-貝鮒
- 仁位から浅茅湾北部の貝鮒へ向かう路線。平日3往復・休校日1往復の運行。
- 仁位・見世浦線[4]
(豊玉小)-仁位-見世浦
- 仁位から上島の東側の見世浦へ向かう路線である。平日3往復・休校日1往復の運行。
- 三根・志越線
(三根診療所前)-三根-大久保-佐賀-志越
- 三根(旧対馬交通三根営業所)から島を横断して東海岸の佐賀・志越を結ぶ。平日・土曜日のみ1日2往復の運行。
- 三根・鹿見線
三根-女連(うなつら)-鹿見
- 平日は上り1本・下り3本、土休日と学休日は1日1往復の運行となっている。なお、この路線は鹿見側を基準としてダイヤが組まれているため、三根からその日のうちに鹿見までバスで往復することはできない。
比田勝地区
- 比田勝循環線
上対馬病院-比田勝-高校前-鰐浦-豊-国際ターミナル(→国内ターミナル)-比田勝-上対馬病院
- 対馬の最北部を循環する路線である。1日2往復運行。
- 比田勝港の国内ターミナルは1日1便、鰐浦先回りの便のみ経由。
- 比田勝・唐舟志線[5]
比田勝-網代-唐舟志(とうじゅうし)
- 比田勝から島の東岸を南下して唐舟志までを結ぶ。1日3往復が設定されているが、土休日・学休日は全便運休となる。
外部リンク
脚注
- ^ 対馬市営バスの運行開始について(お知らせ)
- ^ 対馬市営バスの運行開始について(お知らせ) (PDF)
- ^ 対馬市営バス(鰐浦・比田勝循環線)の運行開始について(お知らせ)(上対馬町トップページ) (PDF)
- ^ a b 乗車時には対馬交通豊玉営業所への電話予約が必要。
- ^ 乗車の際には対馬交通上県営業所への電話予約が必要。