寳金 清博(ほうきん きよひろ、宝金 清博、Kiyohiro Houkin、1954年9月24日 - )は、日本の医学者。学位は医学博士(北海道大学)。専門は脳神経外科学。もやもや病研究の第一人者[1]。北海道大学名誉教授。北海道大学総長[2][3][4][5][6]。
基礎研究では、カリフォルニア大学デービス校の中田力教授の指導の下、磁気共鳴法による脳代謝研究を行った[要出典]。臨床では、脳血行再建術、もやもや病の外科治療、研究では、骨髄幹細胞を用いた再生医療を専門とする。また、日本学術会議会員として、認知症に関する提言を行っている。
2020年10月、第20代北海道大学総長就任。歴代総長の中で、臨床医から総長に就任したのは初めて。『「光」は「北」から、「北」から「世界」へ』 というスローガンのもと[7][8]、財務改善と研究力強化による大学改革に取り組むことを公表。
2023年7月、北海道大学の中期的ビジョン「HU VISION 2030」を公表[9]。2030年に向けて目指すべき大学の姿として、教育・研究を原資として社会共創を生み出し、大きな社会的インパクトを生み出す新しい日本の大学モデル「Novel Japan University Model」を提唱。「HU VISION 2030」では、研究力強化を重要な課題と位置づけており、研究力から生み出される科学技術、イノベーション、そしてTop10%論文などを「卓越性 "Excellence"」と呼んでいる。また、そうした研究成果などを社会に広げ、地域課題を解決する力を「社会展開力 "Extension"」と呼び、ExcellenceとExtensionの両輪によりNovel Japan University Modelを確立し、世界共通の目標である「持続可能なWell-being社会」の実現を目指すとしている[9][10]。
研究力を伸ばす要素の1つとして「他機関との連携強化」を挙げていて、メルボルン大学など戦略的国際連携パートナー大学との連携を進めるほか、北海道ユニバーシティアライアンスに参画する[11][12]。
また、サステイナビリティの推進にも力を入れており、2021年にはサステイナビリティ推進機構を設置[13][14]。北海道大学は、2022年、英高等教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)がまとめた大学のSDGsへの貢献度を示すTHEインパクトランキングにおいて日本で総合1位、世界で10位を獲得し、2019年より5年連続、日本で第1位を獲得している[15][16]。
また、先端半導体分野の人材育成、先端研究、産学連携に力を入れ、2023年10月に半導体拠点形成推進本部を学内に立ち上げ[17]、2024年1月に同分野における人材育成と研究力向上を目的に東北大学と連携協定を締結した[18]。2024年6月には北海道千歳市に進出する半導体企業ラピダス株式会社と包括連携協定を締結[19][20]、台湾の国立陽明交通大学と連携体制強化に合意した[21]。2024年8月、米レンセラー工科大学とも半導体分野の研究や人材育成で合意書を締結[22]。
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