宮本 元(みやもと はじめ、1889年(明治22年)1月25日 - 没年不詳)は、日本の裁判官。朝鮮総督府官僚。
経歴
東京府東京市本所区(現在の東京都墨田区)出身。鈴木富次郎の長男として生まれ、宮本けんの跡を継いだ。1914年(大正3年)、東京帝国大学法科大学独法科を卒業し、司法官試補となる。横浜区裁判所・横浜地方裁判所判事、長崎地方裁判所判事、横浜地方裁判所判事を歴任し、1920年(大正9年)に朝鮮総督府判事に転じた。京城地方法院判事、京城覆審法院判事、朝鮮総督府法務局民事課長、京城地方法院部長、高等法院判事を歴任し、1929年(昭和4年)に欧米各国を視察した。帰国後、覆審法院検事、法務局法務課長、京城地方法院長、法務局長を歴任した。1943年(昭和18年)から京城覆審法院長を務めた。
脚注
参考文献
- 『輓近大日本拓殖史』日本行政学会、1934年。
- 『朝鮮人事興信録』朝鮮人事興信録編纂部、1935年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第14版』帝国秘密探偵社、1943年。