宇津野駅(うつのえき)は、かつて岩手県下閉伊郡岩泉町に存在した日本国有鉄道(国鉄)小本線(のちの東日本旅客鉄道(JR東日本)岩泉線)の駅(廃駅)である。小本線の当駅 - 浅内駅間延伸により、1957年(昭和32年)5月16日に廃止された[1]。
概要
小本線時代に存在した駅で、浅内駅へ延伸されるまで、当路線の終着駅として暫定的に設けられた駅であった。当駅は押角トンネル岩手大川方坑口付近にあった。岩泉線の営業当時は、広い平らな跡地が、岩泉行き列車に乗り押角トンネルを抜けてすぐ左側に見えた。国道340号からは木製の橋で繋がっている。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線の地上駅であった。1990年代後半まで木造駅舎が存在しており、保線待合室として利用されていた。
駅周辺
宇津野の集落は国道と川を挟んだ反対側にある。また、駅入口には廃屋がある。
備考
2010年(平成22年)7月31日に発生した岩泉線の土砂崩れ事故では、事故処理のため被災車両を当駅の跡地に輸送している[5]。この事故で岩泉線は不通となり、復旧にはかなり時間がかかることが見込まれるため、当駅を復活させ、茂市 - 宇津野間だけでも運行をとの意見があったが、JR東日本によるとこの区間にも調査が必要な箇所があるため、実現は難しいとされた[6]。そして実現することなく、2014年4月1日に当線は全線が廃線となった。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 小本線
- 押角駅 - 宇津野駅
脚注
関連項目
外部リンク