『奇蹟がくれた数式』(きせきがくれたすうしき、原題:The Man Who Knew Infinity)は、2015年にイギリスで製作され、2016年に公開された、シュリニヴァーサ・ラマヌジャンの伝記映画である。監督はマシュー・ブラウン、主演はデーヴ・パテールが務めた。本作はロバート・カニーゲルが1991年に上梓した『無限の天才 夭折の数学者・ラマヌジャン』を原作としている。
概要
インドマドラス(現・チェンナイ)、数学者であるシュリニヴァーサ・ラマヌジャンは極めて優れた直観によって様々な定理を発見した。しかし、数学者としての正式な訓練を受けていなかったがために、証明には数多くの不備があった。そのため、ラマヌジャンは学会から黙殺されそうになった。そんなラマヌジャンに目を付けた人物こそ、ケンブリッジ大学の数学者、ゴッドフレイ・ハロルド・ハーディであった。
キャスト
製作
当初、ラマヌジャン役にはR・マドハヴァンが起用される予定だったが、「国際的に知名度の高い俳優を起用したい」という製作側の意向を受けてデーヴ・パテールがラマヌジャンを演じることになった[2]。
マンジュル・バルガヴァ(フィールズ賞受賞者)とケン・オノ(グッゲンハイム・フェローシップ保有者)が本作における数学の描写を監修し、副プロデューサーとしてクレジットされている[3]。
本作の主要撮影は2014年8月にトリニティ・カレッジで始まった[4]。
公開
本作は2015年9月に開催された第40回トロント国際映画祭のガラ・プレゼンテーションに出品された[5]。他にもチューリッヒ映画祭、シンガポール国際映画祭、ドバイ国際映画祭で上映が行われた[6][7][8]。
評価
数学者のジョージ・アンドリューズは「ラマヌジャンとハーディの深い関係に心打たれた」と述べている[9]。
出典
外部リンク