夢洲駅(ゆめしまえき)[1][2][7][8]は、大阪府大阪市此花区夢洲に建設中の大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 中央線[注 1]の駅。2023年(令和5年)8月、正式名称を仮称と同じ「夢洲駅」とすることが決定した[8]。
概要
コスモスクエア駅 - 新桜島駅(仮称)間を結ぶ計画の北港テクノポート線[1][9]中間駅の1つとして、2層構造の地下駅(ホーム構造は不明)[10]と、駅の東に車庫を併設する予定であった[10]。
しかし、開催を予定していた2008年(平成20年)の大阪オリンピック構想が実現しなかったため、咲洲と夢洲を結ぶ夢咲トンネル以外の工事自体が実施されず、2009年(平成21年)に北港テクノポート線が事業を休止。当駅も未着工となる[11][12]。その後、夢洲地区が大阪IR(統合型リゾート ) 誘致、ならびに2025年国際博覧会の開催候補地として一本化され、IRの誘致または国際博覧会の開催が決定した場合に北港テクノポート線のコスモスクエア駅 - 当駅間の事業再開を行うこととした[13]。大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の参画構想では、当駅に高さ275 m・55階建てのタワービルを建設するとしている[14]。
2018年(平成30年)11月24日、国際博覧会の開催地が大阪で決定。吉村洋文大阪市長は地下鉄延伸の補正予算を計上する方針を示した[15]。
2024年(令和6年)2月15日、大阪市は当初2025年3月末を予定していた駅開業を、同年1月末に変更する方針を発表した[16]。
年表
駅周辺
備考
- 夢洲へは北港テクノポート線のほかに、桜島線や京阪中之島線を延伸する案が存在している[12]。なお、このうち桜島線についてはJR西日本の来島達夫社長が万博誘致のみでの延伸はしないことを定例会見で表明しており、あくまでIR誘致が前提としている[27]。
隣の駅
- 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
- 中央線[注 1]
- コスモスクエア駅 - 夢洲駅
脚注
注釈
- ^ a b c d 当初はOTS運営の「北港テクノポート線」として事業化されていた[1]。これはOTSが大阪港駅 - コスモスクエア駅間で「南港・港区連絡線(テクノポート線)」として鉄道事業を行っており、その延伸として位置付けされていたためである。2005年にOTSは第一種鉄道事業を廃止して同区間は大阪市交通局の大阪市営地下鉄中央線に編入されている(2018年に大阪市高速電気軌道へ民営化)。後年の資料では中央線の延伸とされており[2][3][4]、2023年8月25日に大阪市高速電気軌道が第二種鉄道事業許可を申請していた[5]。同年12月22日に第二種鉄道事業許可を取得し、中央線の一部として運営されることになった[6]。
- ^ 北ルート(夢洲 - 舞洲 - 新桜島間)については事業休止のままとなり、今後の夢洲まちづくり構想における土地利用の状況を見て整備を検討するものとされた。
出典
関連項目