『夜は満ちる』(よるはみちる)は、小池真理子による日本のホラー小説。幻想怪奇小説。
単行本は、2004年6月に新潮社より刊行された。文庫版は、2007年3月に新潮文庫より[1]、2017年8月に集英社文庫より[2]刊行された。文芸評論家の池上冬樹は、「強烈などんでん返しもあるが、初期ほど鋭くはない」「肌が粟だつほど怖いが、憧れるほどの高揚感と浮遊感と忘我もある」「官能のすべてを生々しく喚起させる小池真理子の極上の物語が、ここにある」と評している[3]。文芸評論家の東雅夫は、「『水無月の墓』や『ノスタルジア』の流れを汲む、迫真の現代怪談・異界小説集として、出色の一巻」と評している[4]。