増毛駅(ましけえき)は、北海道増毛郡増毛町弁天町1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の廃駅[2]である。電報略号はマケ、事務管理コードは▲121513[3]であった。
歴史
留萌本線が当初目指していた留萌港の修築は1910年に着工していたが、留萌は波が荒く土木技術上の問題から整備に時間を要し、鉄道が開通しても港が完成しない事態が予想されていた。そこで港を早く使える増毛まで留萌本線を延長することになった[4]。当駅は1921年に開業し、結果として1929年の留萌港開港より早い営業開始となった。
留萌本線の部分廃止に伴い、2016年(平成28年)12月5日に廃駅となった。廃止後の駅施設は、2018年(平成30年)4月より観光・交流施設として改修・利用されている(後述)。
年表
駅名の由来
アイヌ語で「カモメの多いところ」を意味する「マシュケ」より[11][12]。「増毛」という駅名が薄毛に悩む人の間で人気を博し[12]、当駅の入場券が縁起切符として販売されていた[13]。駅廃止後の2022年には、TOKIOの城島茂が出演するアートネイチャーのテレビCMが当駅で収録された[14]。
駅構造
廃止時には1面1線のホームを持つ、行き止まりの地上駅であった。無人駅で[2]留萌駅が管理していた。
駅周辺
駅周辺には明治初期から旧商家丸一本間家などの建物が並ぶほか、道内最古の木造校舎である旧増毛小学校[15]があり、あわせて「増毛の歴史的建物群」として北海道遺産に選定されている[16]。
駅跡
廃駅後、増毛町ではJR北海道より駅舎の譲渡を受け[17]、これを観光施設として転用するため建物面積を開業当時の大きさで増築復元、外板の板張りへの変更、蛍光灯を丸い電球タイプに置き換えるなど駅開業当時の姿に近づける改修工事を行い[18][19]、2018年4月にオープンした[20][21]。旧駅舎内では地元の水産加工会社が売店を営業しており、海産物を中心に土産物や「たこ親爺の蛸ザンギ」などの軽食を販売している。かつては旧駅務室で「暑寒そばの会」による「そば処 増毛駅」が営業していた。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 留萌本線
- 箸別駅 - 増毛駅
脚注
関連項目
外部リンク
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*打消線は廃駅、廃線区間については廃線前の廃駅 |