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国鉄ホキ8800形貨車(こくてつホキ8800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)、後に日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍編入されていた、35t積の生石灰専用私有貨車(ホッパ車)である。
概要
生石灰専用ホッパ車初の35t積車であり、ホキ4700形の後継形式として1967年(昭和42年)12月25日から1974年(昭和49年)6月17日にかけて、6ロット31両(ホキ8800 - ホキ8827、ホキ18800 - ホキ18802)が富士重工業、新潟鐵工所、日本車輌製造の3社で製造された。
私有貨車で本形式の他に生石灰を専用種別とする形式は、タキ11350形(30両)、ホキ4400形(51両)、ホキ4700形(59両)、ホキ7000形(25両)の4形式がある。
落成時の所有者は吉沢石灰工業、奥多摩化工(社名はその後奥多摩工業に変更)、鉄興社の3社であった。
1975年(昭和50年)5月6日に鉄興社所有車8両(ホキ8818 - ホキ8825)が東洋曹達工業に、1982年(昭和57年)5月29日に奥多摩工業所有車1両(ホキ8816)、東洋曹達工業所有車2両(ホキ8826 - ホキ8827)の合計3両が河合石灰工業にそれぞれ名義変更された。
1984年(昭和59年)12月7日から1986年(昭和61年)8月30日にかけて河合石灰工業所有車3両(ホキ8816、ホキ8826 - ホキ8827)、吉沢石灰工業所有車5両(ホキ8802、ホキ8804 - ホキ8805、ホキ8807、ホキ8809)、奥多摩工業所有車4両(ホキ8817、ホキ18800 - ホキ18802)が古田石灰工業所に名義変更された。
1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、「94」(有害性物質、禁水指定のもの)が標記された。
荷降ろしは、車体の両側下部にある開き戸から行う。作業性改善のために自動開閉装置を装備しており、ホキ8800 - ホキ8827は電気式、ホキ18800 - ホキ18802は油圧式である。
塗色は黒、寸法関係は全長は11,800mm、全幅は2,734mm、全高は3,471mm、台車中心間距離は7,700mm、実容積は37.2m3、自重は18.0t、換算両数は積車5.5、空車1.2、台車は、ホキ8800 - ホキ8825がTR41C、ホキ8826, ホキ8827, ホキ18800 - ホキ18802がTR41Eである。
1984年(昭和59年)から廃車が開始され、1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化に際しては17両がJR貨物に車籍編入されたが、1992年(平成4年)3月に最後まで在籍した3両(ホキ8816、ホキ8826 - ホキ8827)が廃車となり同時に形式消滅となった。
年度別製造数
各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和42年度 - 10両
- 富士重工業 10両 吉沢石灰工業(ホキ8800 - ホキ8809)
- 昭和44年度 - 8両
- 新潟鐵工所 6両 吉沢石灰工業(ホキ8810 - ホキ8815)
- 新潟鐵工所 2両 奥多摩化工(ホキ8816 - ホキ8817)
- 昭和47年度 - 8両
- 富士重工業 8両 鉄興社(ホキ8818 - ホキ8825)
- 昭和48年度 - 3両
- 日本車輌製造 3両 奥多摩化工(ホキ18800 - ホキ18802)
- 昭和49年度 - 2両
- 富士重工業 2両 鉄興社(ホキ8826 - ホキ8827)
参考文献
- 鉄道公報
- 吉岡心平 「プロフェッサー吉岡の私有貨車セミナー第65回・第二部『奥多摩工業KK所有のヤネホキたち』」 - ネコ・パブリッシング刊 『レイルマガジン』 1998年12月号 No.183 p.79-81
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
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「ホラ」級 | |
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「ホサ」級 | |
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「ホキ」級 | |
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新幹線用 | |
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「*」印はJR貨物に引き継がれた形式/「**」はJR貨物以外の旅客鉄道会社に引き継がれた形式/斜体は国鉄所有形式
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