国宗(くにむね)は、鎌倉時代中期の備前国(現・岡山県)出身の刀工。生没年不詳。国真(くにざね)の三男[1]。通称は備前三郎。京都を経て鎌倉に定住[2]。鎌倉で新藤五国光に技法を伝授したという。一説に文永7年(1270年)94歳で死去[3]。
作品
国宝・重要文化財指定物件は以下のとおり[4]。重要文化財指定物件のうち、二代国宗作とされるもの、及び伯耆国の国宗作とされるものは除く。
国宝
- 太刀(栃木・日光東照宮蔵)1910年重文指定、1952年国宝指定。徳川家康の愛用。
- 太刀(広島・ふくやま美術館蔵)1938年重文指定、1953年国宝指定。
- 太刀(愛知・徳川美術館蔵)1953年重文指定、1954年国宝指定。尾張藩第8代藩主徳川宗勝が元文四年(1739年)尾張本家に迎えられ藩主となった折に持参したもの。
- 太刀(鹿児島・照国神社所有、鹿児島県歴史資料センター黎明館保管)1927年重文指定、1964年国宝指定。終戦直後に行方不明となったが、日本刀愛好者のアメリカ人コンプトンが偶然入手し、同人の厚意で1963年春に返還された。
重要文化財
※ 以上の国宝・重要文化財の銘字は、1941年指定の太刀を除き、「国宗」二字銘。
※ 文化庁による文化財所在確認調査の結果、所在不明とされた物件は「所在不明」とした(参照:国指定文化財(美術工芸品)の所在確認の現況について(平成29年5月27日))。
重要美術品
脚注
外部リンク