台北捷運381型電車 |
---|
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/80/A_Taipei_Metro_C381_train_approaching_Fuxinggang_Station.jpg/320px-A_Taipei_Metro_C381_train_approaching_Fuxinggang_Station.jpg) |
基本情報 |
---|
運用者 |
台北捷運公司 |
---|
製造所 |
川崎重工業車両カンパニー7本
台湾車輌17本 |
---|
製造年 |
2010年 - 2013年 |
---|
製造数 |
6両編成24本(144両) |
---|
運用開始 |
2012年 |
---|
投入先 |
淡水信義線、松山新店線 |
---|
主要諸元 |
---|
編成 |
3+3(4M2T)[1] |
---|
軌間 |
[1]1,435 mm |
---|
電気方式 |
直流750V/第三軌条集電[1] |
---|
最高運転速度 |
[1]80 km/h |
---|
設計最高速度 |
[1]90 km/h |
---|
起動加速度 |
[注釈 2]3.6 km/h/s |
---|
減速度(常用) |
[注釈 4]3.6 km/h/s |
---|
減速度(非常) |
[注釈 5]4.68 km/h/s |
---|
編成定員 |
[注釈 3]約1,900~2,200人 |
---|
自重 |
[注釈 1]226 t |
---|
全長 |
先頭車:[1]23,710 mm 中間車:[1]23,500 mm |
---|
全幅 |
[1]3,180 mm |
---|
全高 |
[1]3,585 mm |
---|
床面高さ |
[1]1,150 mm |
---|
車体 |
ステンレス鋼[1] |
---|
台車 |
川崎重工製[2](p2) ボルスタレス台車[1] |
---|
車輪径 |
[注釈 6]850 mm |
---|
固定軸距 |
[1]2,300 mm |
---|
台車中心間距離 |
[1]16,500 mm |
---|
主電動機 |
三菱電機製 MB-5113-A2[2](p61) |
---|
主電動機出力 |
[1]175 kW |
---|
駆動方式 |
WN駆動方式 三菱電機製 WN-1601-AF2[2](p67) |
---|
歯車比 |
[1][2](p67)101:16 (6.31:1) |
---|
編成出力 |
[注釈 7]2,800 kW |
---|
制御方式 |
IGBT素子VVVFインバータ制御[1] |
---|
制御装置 |
三菱電機製 MAP-184-75VD139A |
---|
制動装置 |
ナブテスコ製[2](p2) 回生ブレーキ、ディスクブレーキ[1] |
---|
保安装置 |
ATO(ATC)、ATP(ATS) |
---|
テンプレートを表示 |
車番と製造銘板
台北捷運381型電車(たいほくしょううん381がたでんしゃ)、またはC381型電車は2012年から台北都会区大衆捷運系統(台北捷運、台北メトロ、北捷)で運用されている通勤型電車。
概要
文湖線を除く路線で運用されている通常規格の高運量電車としては5世代目、日本製としては3代目にあたり、信義線・松山線開業に備えて24編成48組144両が配備された。7編成を川崎重工が[6]、残り17編成を台湾車輌公司が受託製造している。部品点数の半数以上が前世代の371型と共通で、その後継派生型とされている[7]。
形式名は台北市政府捷運工程局の機電工程入札番号(CR381/CR381A(信義線13編成)、CG391(松山線10編成)と後年に追加発注されたCD311A(土城線用1編成[8]))のうち、信義線のものに由来する[注釈 8][9]。実際の車両番号とは必ずしも一致しない(下記#編成参照)。またその後の配備再編のため、土城線には投入されていない。
沿革
2010年4月16日に量産先行車となる第1編成がロールアウトし[10][11]、5月25日に北投機廠に搬入された[12]。同年9月までに順次第7編成までが納入された[13](pp244-245)。
台湾車輌公司担当分のうち量産先行車は2010年6月22日に[14]、量産車6編成は2011年4月から7月に納入されている[13](p245)。信義・松山線用は2012年1月に全数が[1]、追加調達の2ユニット1編成は2013年8月に落成している[1]。
2012年10月7日から淡水新店線(当時)で順次営業運転に投入された[15][16]。
仕様
■新店線での車体側面の行先表示(淡水線直通時代)
英文表記での行先表示(同上)
主に371型と比較しての相違点、類似点を述べる。
各車両4扉は共通だが、従来形式よりも流線型・曲面デザインがより強調された先頭形状[注釈 9]、先頭と側面の青帯も2本線を採用、前面非常扉の窓が追加など、過去形式との判別は容易である。客室天井高さは中間部が2,060mm、両端が2,000mmで371型と同一[1]。ドアは幅1.5メートル、高さ1.86メートルの外開き式プラグドア[18]。
客室内は先頭車運転室背後に折り畳み式の座席を1席設置[2](p12)、自転車固定装置も含めて北捷で初の事例となった[2](p11)。両ドア間には円型と曲線三叉を組み合わせたスタンションポールが[注釈 10]、ドア間窓上部は従来はなかった啓発広告用LCDのパネルが各車両ごとに計6台設置されている[19]。ドア上にはLEDの一行案内表示機があるが、次駅案内時に大安森林公園駅など全角6文字を表示できるよう改良されており[2](p37)、ラインカラーの表示も下方に1本から左右に2本と変更されている[2](p37)。
座席配置は中間車はドア横のロングシート、ドア間の双反式固定クロスシートがL字型に向かい合う形で、両先頭車はオールロングシートだが、運転室から数えて1ドア目と2ドア目の間、3ドア目と4ドア目の間は全く座席がなく、窓下に荷棚が設置されているだけである(後に座席が増設された)。
連結面は台湾鉄路管理局EMU800型同様の転落防止幌が採用され、ロープ状だった従来車よりさらに安全性を増している[2](p10)。
運転台のTCMS(運転情報管理システム、三菱電機製)の記憶容量は371型の3日分から18日分と大幅に増加している[2](p110)。
2017年7月末から全車両に無料Wi-Fi「.TPE-Free AD WiFi」が[20]、翌2018年5月からは速度を向上した車内専用の「.TPE-Free AD WiFi-Car」のサービスを開始した[21]。
-
ドア間の広報案内装置
-
ロングシートの先頭車内装(座席増設済)
-
クロスシート主体の中間車内装
編成
制御電動車 - 中間付随車 - 中間電動車の3連ユニットで2ユニットを前後に連結して4M2Tの6両編成としている。
号車表記は当欄における便宜的なものであり、xxは奇数、yyは偶数を示す。頭の1桁が台北捷運共通の車種、2桁目は381型固有の「5」、下2桁がユニット番号となっている。
|
381型
|
備考
|
号車
|
1 DM1
|
2 T
|
3 M2
|
4 M2
|
5 T
|
6 DM1
|
;範例
|
形式
|
15xx (Mc)
|
25xx (T)
|
35xx (M2)
|
35yy (M2)
|
25yy (T)
|
15yy (Mc)
|
客室設備
|
折, , ,![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Wifiservice.svg/15px-Wifiservice.svg.png) |
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Wifiservice.svg/15px-Wifiservice.svg.png) |
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Wifiservice.svg/15px-Wifiservice.svg.png) |
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Wifiservice.svg/15px-Wifiservice.svg.png) |
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/Wifiservice.svg/15px-Wifiservice.svg.png) |
折, , ,
|
搭載機器[2]
|
VVVF,BC,HSCB |
CP,Mtr,SIV |
VVVF,BC,HSCB,CP |
VVVF,BC,HSCB,CP |
CP,Mtr,SIV |
VVVF,BC,HSCB
|
車体重量(t)[1]
|
40.1 |
34.8 |
39.2 |
39.2 |
34.8 |
40.1
|
座席定員[1]
|
22+折1 |
66 |
66 |
66 |
66 |
22+折1
|
川崎重工[1]
|
1501 : 1513
|
2501 : 2513
|
3501 : 3513
|
3502 : 3514
|
2502 : 2514
|
1502 : 1514
|
台湾車輌[1]
|
1515 : 1545
|
2515 : 2545
|
3515 : 3545
|
3516 : 3546
|
2516 : 2546
|
1516 : 1546
|
1547
|
2547
|
3547
|
3548
|
2548
|
1548
|
配属・運用
- 北投機廠(中国語版)[22](p12)
- 新店機廠(中国語版)[22](p12)
その他
特別仕様車
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/50/C381_3537_A4_door_closed_20190413.jpg/250px-C381_3537_A4_door_closed_20190413.jpg) |
|
麻吉猫 |
ユニバーシアード仕様
|
関連商品
鐵支路模型から迴力車(デフォルメされた無動力の模型)[29]、Nゲージ(先頭車単品[30]、編成セット[31])が発売されている。
脚注
注釈
- ^ 3連1ユニットで113 t。[2]
- ^ 1.0m/s/s。[1]
- ^ 捷運局では立席定員を1両当たり310人、ピーク時の編成総定員を2,220人と[3]、捷運公司では1平方メートルあたりの立客を6人で算出し、編成総定員を1,936人としている[4]。(厳密には通常時5人/平米で259人/両、ラッシュ時6人/平米で310人/両[5]。)
- ^ 1.0m/s/s。[1]
- ^ 1.3m/s/s。[2]
- ^ 初期値。摩耗時は775mmまで。[1]
- ^ 動力台車ごとに2台、3連の1ユニットに8台、6両編成で計16台[2](p54)。
- ^ 同仕様だがCの次のアルファベットで路線の頭文字を表し、区分は別々。RはRed Line/紅線、GはGreen Line/緑線を意味する
- ^ 371型より210mm長くなった[2]。なお両形式が乗り入れる新店線の古亭駅では、2018年に両形式のこの差を考慮せずにホームドア設置工事を施工してしまったため、停止位置を揃えた場合に編成長の短い371型は列車のドアとホームドアの位置が一致せず、約30センチの誤差が発生してしまう(見かけ上371型がオーバーラン)事態となった[17]。
- ^ 371型はT字型
出典
関連項目
外部リンク