南池袋(みなみいけぶくろ)は、東京都豊島区の地名。現行行政地名は南池袋一丁目から南池袋四丁目。郵便番号は171-0022[2]。
地理
南池袋は北側は東池袋、東側は雑司が谷、文京区大塚、南側は目白、西側は西池袋に接しており、池袋駅東南側及びグリーン大通りの南側を占める。雑司ヶ谷霊園南側を除いて旧弦巻川暗渠よりほぼ北側にあたる。雑司ヶ谷霊園は南池袋四丁目の大半を占めるため、それに関連する寺社も多く存在する。またヨドバシHD池袋ビル、池袋パルコ、池袋ショッピングパーク(東口地下街)を始めとして池袋駅東口の繁華街を東池袋と二分する形で街並みを形成し、主に南池袋一丁目はショッピング街、グリーン大通り沿いは金融街になる。その一方で、雑司ヶ谷霊園や南池袋公園を始めとした神社仏閣や緑地が多く、静寂な環境でもあるため各種学校や大学も存在している。
東池袋地区再開発計画に伴い、明治通りのバイパス(東京都市計画道路幹線街路環状第5の1号線)設置工事によりグリーン大通りとの交差点から南に道路用地が確保整備されている。豊島区内では都電荒川線沿いに雑司が谷・高田まで延伸し新目白通りに連絡する予定である。雑司ヶ谷霊園付近の家屋は既に立ち退いており、明治通りの渋滞は緩和されるが旧来の町並みが消滅しつつある。また、明治通りと交差し西口の繁華街に通じるびっくりガードがあり、ホテルメトロポリタンから劇場通りへと繋がっている交通の要衝でもある。
地価
住宅地の地価は、2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば、南池袋1-1-1の地点で46万4000円/m2となっている[4]。
歴史
もともと南池袋一丁目は雑司が谷六丁目であり、南池袋二丁目から南池袋四丁目は雑司が谷四丁目であった。その後、雑司が谷六丁目(現在の南池袋一丁目)は池袋東二丁目として町名が変更となった経緯がある。しかし、1966年(昭和41年)に再び住居表示の変更に伴い、現在の形の南池袋一丁目から南池袋四丁目として分離独立することになった。
治安・風紀
2012年、東京都は南池袋一丁目を都迷惑防止条例に基づき、客引きやスカウトのみならず、それらを行うために待機する行為なども禁止する区域に指定した[5]。
さらに2019年には同一丁目を暴力団排除条例に基づき、暴力団排除特別強化地域に指定[6]。地域内では暴力団と飲食店等との間で、みかじめ料のやりとりや便宜供与などが禁止され、違反者は支払った側であっても懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が科されることとなった[7]。
2024年に警視庁が取りまとめた『令和5年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数』では、南池袋一丁目で発生した犯罪認知件数は519件とされており、東京23区の中で3番目に多い町となっている[8]。
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 |
世帯数 |
人口
|
南池袋一丁目
|
1,542世帯
|
2,208人
|
南池袋二丁目
|
1,828世帯
|
3,016人
|
南池袋三丁目
|
1,348世帯
|
2,159人
|
南池袋四丁目
|
822世帯
|
1,346人
|
計
|
5,540世帯
|
8,729人
|
小・中学校の学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる。なお、豊島区の小・中学校では学校選択制度を導入しており、以下の指定校に隣接している通学区域の学校も選択することが可能[9]。
交通
鉄道
バス
池袋駅東口の停留所の多くは東池袋にある。
- 路線バス
- 池袋駅東口停留所、南池袋三丁目停留所、東京音楽大学前停留所
- 池65系統 - 江古田二丁目行、練馬車庫行(都営バス)
- 池86系統 - 渋谷駅東口循環(都営バス)
- 宿20・宿20-1系統 - 目白五丁目行、新宿駅西口行(西武バス)
- 東池袋一丁目停留所、東池袋四丁目停留所(南池袋、東池袋の境界線)
- 長距離・高速バス
道路
施設
南池袋一丁目
南池袋二丁目
南池袋三丁目
南池袋四丁目
脚注
外部リンク