函館地方気象台(はこだてちほうきしょうだい)は、北海道函館市にある地方気象台。
札幌管区気象台の管轄下の気象台である。渡島総合振興局および檜山振興局の気象観測等の業務を行っている。
函館では1868年(慶応4年)から明治4年までイギリスの動物学者、ブラキストンが気象観測を行っており、開拓使函館支庁の福士成豊が業務を引き継いだことが始まりである。のちに開拓使も認めて国家事業化、1872年に日本初の気象観測所、函館気候測量所として観測がはじめられ[1]、函館測候所、函館海洋気象台を経て現在の名称となった。なお、函館海洋気象台時代は気象庁本庁の直轄であり、全国に4つあった海洋気象台(函館・舞鶴・神戸・長崎)のうちの一つだった。
当初は福士成豊他1-2名が担当し、函館区船場町9の官舎を使い、観測測器はブラキストンの空盒(ごう)晴雨計、コロメテル乾湿計、フレミング型雨量計などを借り、のちに新たにイギリスから取り寄せた準規水銀晴雨計(フォルタン型)、準規水銀寒暖計、験湿器、最高寒暖計、最低寒暖計、雨量計(口径8英インチ)等でキュー気象台の検定証付きのものを利用したと言われている[1]。
気象台の敷地内で気圧・気温・湿度・風向・風速・降水量・降雪の深さ・積雪の深さ・日照時間・日射量・雲・視程・大気現象等の気象観測を行っている。また、江差特別地域気象観測所を設けて、自動観測を行っている。渡島総合振興局や檜山振興局管内に18か所の地域気象観測所(アメダス)を設けて、観測している。横津岳に函館気象レーダーを設けて、東京の気象庁が直接観測を行っている[9]。
函館市海岸町に検潮所を設けて潮位を、檜山郡上ノ国町にレーダー式沿岸波浪計を設けて波浪の観測を行っている[9][10]。
防災気象情報と天気予報、週間天気予報を提供している[9]。
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