八剱神社[1][2](やつるぎじんじゃ)は、愛知県岡崎市千万町町字宮西にある神社。
概要
文永3年(1266年)に藤原弘真が建てたと伝えられる。明治5年(1872年)10月に村社に列し、1919年(大正8年)、諏訪神社(祭神は建御名方命)を合併した[3]。
本殿は、桁行3間、梁間1間、三間社流造、こけら葺きである。当社の覆屋には本殿のほかに6棟の社殿が祀られている。絵様などの様式から文化年間(1804年~1818年)頃に建てられたものと推定される。
拝殿は、桁行5間、梁間3間、入母屋造、茅葺き・トタン張りである。
2014年(平成26年)1月、鳥居が新しく建て替えられた。
千万町の神楽
4月16日に近い日曜日に春の大祭が行われる[4]。この大祭で奉納される神楽は、1964年(昭和39年)3月23日、「千万町の神楽」という名称で愛知県無形民俗文化財に指定された[5][6]。史料としては1751年(宝暦元年)の文書に、この年の祭礼に神楽を舞ったことが書かれている。
春の大祭の当日は、朝9時から神社境内の矢場で祭礼弓の参加者が弓射を始める。金的が上がる(的に当たる)まで、神輿渡御の出立はできないとされる。金的を上げた者は介添えを伴い拝殿にて金的奉納(祝的の儀)を行い、餅と酒一升を賜る。神事の後半で神楽が奉納される。千万町町神楽は県下で一番長く続く嫁獅子神楽と言われている。定刻とされる14時頃に送り囃子が演奏される中、町内の若宮社を目指して神輿渡御が行われる[2] 。
脚注
関連項目
外部リンク