全米知事協会(ぜんべいちじきょうかい、英語: National Governors Association, NGA)は、アメリカ合衆国において州政府と連邦政府との間で重要な公共政策に関して連絡協議する団体である。
議長は二大政党から一年交代で選出される。副議長は議長の属さない政党から選出され、また大概の場合、副議長が翌年の議長を務めるのが恒例のため、事実上2年間党を代表する形になる。現在の議長はユタ州知事のスペンサー・コックス(英語版)(共和党)、副議長はコロラド州知事のジャレッド・ポリス(民主党)である。
日本では、「全国知事会」や「全米知事会」と訳されることもある。
歴史
1908年に州の分担金・連邦政府補助金等を用いて全米知事会議(National Governors' Conference)として設立された[1]。
組織
全米知事協会(以下、NGA)は、全米の50州と5つの海外領土(アメリカ領サモア、グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島)の知事によって構成される。そして、協会は7つの委員会から構成されている。NGAという組織そのものに対応する「NGA執行委員会」、「NGA最善慣行委員会」の2つ、そして諸問題に対応する「経済開発・商務委員会」、「教育・労働委員会」、「保健・社会福祉委員会」、「国土安全保障・公安委員会」、「天然資源委員会」の5つの常任委員会である。NGA執行委員会の議長と副議長がそのままNGAの議長と副議長を兼任する。他に専務理事(Executive Directer)という役職もある[2]。
議長
1977年に議長の任期は1年で同一の政党が2期続けて務められない方針が正式に決定した[3]。
アラバマ州、アラスカ州、コネチカット州、ハワイ州、ミシシッピ州、ニューメキシコ州、ノースカロライナ州、サウスダコタ州、アメリカ領サモア、グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島からは議長が輩出されたことがない。
脚注
- ^ アンドラスは内務長官就任のために1977年に州知事を辞任した。
- ^ マンチンは上院議員就任のために2010年11月に州知事を辞任した。
参考文献
外部リンク