倉前 盛通(くらまえ もりみち、1921年3月4日 - 1991年3月10日[1])は、日本の政治学者。本名は倉前 義男(くらまえ よしお)。
来歴
鹿児島県鹿児島市生まれ。1942年、熊本高等工業学校冶金科(現在、熊本大学工学部)を卒業した。東北大学金属材料研究所、アジア経済研究所などに在籍した。亜細亜大学教授を務めたが、在職当時に発表した「悪の論理」はベストセラーとなった。
1991年3月10日、心不全のため死去[1]。
著書
- 《前頭葉》国家論 核とコンピューターの革命(外交時報社、1967年)倉前義男
- ソ連の新頭脳集団(経済往来社、1970年)倉前義男
- ソ連領北東アジア-その自然と交通経済(八千代出版)
- 自然観と科学思想(南窓社、1976年)
- 現代の国際環境(春秋社)
- 情報社会のテロと祭祀―その悪の解析(創拓社、1978年)
- 悪の論理―地政学とは何か (日本工業新聞社、1977年/角川文庫、1980年)
- 新・悪の論理―変転する超大国のゲオポリティク(日本工業新聞社、1980年、増補版1985年)
- 艶の発想―情報美学について(講談社、1981年)
- ゲオポリティク入門 国家戦略策定の仮設 (春秋社、1982年)
- 悪の超心理学(太陽企画出版 1983年)
- 悪の運命学―ひとを動かし、自分を律する強者のシナリオ(プレジデント社、1983年)
- 悪のクレムリン謀略―狙われる日本と世界 (広済堂ブックス、1984年)
- 悪の戦争学―国際政治のもう一つの読み方(太陽企画出版、1984年)
- 世界を動かす「影」のシナリオ―国際情勢の明日をどう読むか(PHP研究所、1984年)
- 悪の宗教パワー―日本と世界を動かす悪の論理 (広済堂ブックス、1986年)
脚注
- ^ a b 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.227