佐野屋 喜兵衛(さのや きへえ、生没年不詳)は江戸時代から明治時代にかけての江戸の地本問屋。
喜鶴堂、佐野喜と号す。奥村氏。享保[1] から慶応明治年間に日本橋平松町、芝神明前三島町角五郎兵衛店、長兵衛店で営業している。江戸地本草紙問屋元組29名のひとり。錦絵、草双紙類を中心に千代紙・絵半切などを出版した江戸後期に幅広く活動した版元であった。刊行年未詳の『長雄江戸往来』に太保堂とある。西村重長、鈴木春信らの絵本、菊川英山、歌川広重、歌川国芳、渓斎英泉、2代目歌川広重、2代目歌川国貞らの錦絵などを出版している。