佐藤 勝明(さとう かつあき、1958年[1] - )は、日本の国文学者。専門は日本近世文学。特に、近世俳壇史(元禄俳人の動向)や蕉風俳諧の成立と展開(延宝期~享保期)[2]。
人物
1980年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒[3]。1991年、「天和期蕉門の研究」で第23回窪田空穂賞受賞[3]。1993年、早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻単位取得満期退学[1]。
1993年、和洋女子大学専任講師[3]。1997年、同大学助教授[3]。2004年、同大学教授[3]。2012年、佐藤勝明・伊藤善隆・金子俊之編『元禄時代俳人大観』全3巻(八木書店)が、三重県伊賀市芭蕉翁顕彰会文部科学大臣賞を受賞[1][4]。
著書
単著
- 『芭蕉と京都俳壇 蕉風胎動の延宝・天和期を考える』(八木書店、2006年)
- 『芭蕉はいつから芭蕉になったか』(NHK出版、2012年)
- 『松尾芭蕉と奥の細道』(吉川弘文館、2014年)
- 『俳諧の歴史と芭蕉』(公益財団法人芭蕉翁顕彰会、2015年)
- 『元禄名家句集略注 小西来山篇』(新典社、2017年)
- 『全文を読み切る『奥の細道』の豊かな世界』(大垣市・大垣市教育委員会、2018年)
編・共著
- 『影印本 元禄版猿蓑』雲英末雄と(新典社、1993年)
- 『連句の世界』竹下義人・谷地快一・宮脇真彦と(新典社、1997年)
- 『影印版 頭注付 西鶴の世界Ⅰ・Ⅱ』雲英末雄・谷脇理史ほか編(新典社、2001年)
- 編『蕉門研究資料集成』全8巻(クレス出版、2004年)
- 編『芭蕉研究資料集成・昭和中期編』全8巻(クレス出版、2009年)
- 注解『蕪村句集講義』全3巻(平凡社東洋文庫、2011年)
- 『新編 西鶴全集』第5巻 竹野静雄・竹下義人ほか編(勉誠出版、2007年)
- 『おくのほそ道大全』楠元六男・深沢眞二ほか編(笠間書院、2009年)
- 『江戸書物の世界 雲英文庫を中心にたどる』(笠間書院、2010年)、雲英末雄編
- 『芭蕉全句集』雲英末雄と校注(角川学芸出版・角川ソフィア文庫、2010年)
- 『21世紀日本文学ガイドブック・松尾芭蕉』(ひつじ書房、2011年)、編著
- 『元禄時代俳人大観』全3巻 雲英末雄・伊藤善隆・金子俊之(八木書店、2012年)
- 『続猿蓑五歌仙評釈』小林孔と(ひつじ書房、2017年)
- 『花見車・元禄百人一句』雲英末雄と校注(岩波文庫、2020年)
脚注