今里駅 (近鉄)
今里駅(いまざとえき)は、大阪府大阪市生野区新今里四丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)大阪線の駅。
利用可能な鉄道路線
Osaka Metro千日前線にも同名の今里駅があるが、約900m離れているため、乗り換えには適さない。同線に乗り換える場合は、鶴橋駅を利用することになる。
歴史
開業時は西ノ川橋梁付近から当駅東端まで併用軌道であった。当駅は併用軌道上にあり、市道生野区第1204号線をはさんで運転士が向い合う千鳥式配置であった。1922年9月末までに専用軌道(新設軌道)になり、併用軌道であった西ノ川橋梁を鉄道橋・道路橋に分離している[1]。
1924年10月31日の布施- 八尾間開業により大阪線列車が乗り入れるようになり、1937年3月15日に市道中道桑津線(上新庄生野線)東側から八尾街道架道橋東側までが複線高架になり、当駅も高架駅になった[2]。
当駅を含む上本町(現在の大阪上本町)-布施間は多くの列車が乗り入れる過密線区であり、高頻度の運行を維持するために戦時中から大阪線の全列車は当駅を通過する措置を採っていた[3]が、それでも同区間は架線電圧の異なる2路線が乗り入れていたことから[注 1]混雑はさほど解消されていなかった[4]。そこで戦後同区間では複々線化工事が行われ大阪線と奈良線の線路が完全に分離、当駅の南側には高架橋が造られ大阪線上りホームが設置された[4]。この両路線の分離により架線電圧の違いによる問題が解消され、列車の輻輳が抑えられた結果、大阪線の列車の当駅への停車が可能となっている[4]。
年表
駅構造
相対式ホームの間に島式ホームが配置された3面4線の高架駅である。有効長は全面6両編成分。改札・コンコースは1階、ホームは2階にある。改札口は南側の1か所のみ。
1956年の複々線化までは2面の相対式ホームで、奈良線の普通列車のみが停車していた。複々線化後は、2番ホームが奈良線上り、3番線ホームが大阪線下りの扱いとなっていたが、1975年に現行のホームに変更された。
鶴橋駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
のりば
利用状況
2021年11月9日における1日乗降人員は9,844人である。
近年における1日乗降・乗車人員は以下の通り。
年度別1日乗降・乗車人員
年度
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特定日
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1日平均 乗車人員[11]
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出典
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調査日
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乗降人員
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乗車人員
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1990年(平成02年)
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11月06日
|
19,740
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9,902
|
9,668
|
[12]
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1991年(平成03年)
|
-
|
10,291
|
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1992年(平成04年)
|
11月10日
|
18,183
|
9,063
|
9,437
|
[13]
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1993年(平成05年)
|
-
|
9,206
|
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1994年(平成06年)
|
-
|
9,004
|
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1995年(平成07年)
|
12月05日
|
17,439
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8,728
|
8,956
|
[14]
|
1996年(平成08年)
|
-
|
8,605
|
|
1997年(平成09年)
|
-
|
8,187
|
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1998年(平成10年)
|
11月10日
|
15,920
|
7,943
|
7,880
|
[15]
|
1999年(平成11年)
|
-
|
7,507
|
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2000年(平成12年)
|
11月07日
|
15,391
|
7,581
|
7,333
|
[16]
|
2001年(平成13年)
|
-
|
7,142
|
|
2002年(平成14年)
|
-
|
6,765
|
|
2003年(平成15年)
|
11月11日
|
13,726
|
6,650
|
6,407
|
[17]
|
2004年(平成16年)
|
-
|
6,143
|
|
2005年(平成17年)
|
11月08日
|
12,705
|
5,941
|
5,979
|
[18]
|
2006年(平成18年)
|
-
|
5,874
|
|
2007年(平成19年)
|
-
|
5,652
|
|
2008年(平成20年)
|
11月18日
|
11,079
|
5,468
|
5,520
|
[19]
|
2009年(平成21年)
|
-
|
5,385
|
|
2010年(平成22年)
|
11月09日
|
10,405
|
5,100
|
5,200
|
[20]
|
2011年(平成23年)
|
-
|
5,123
|
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2012年(平成24年)
|
11月13日
|
10,047
|
4,937
|
5,045
|
[21]
|
2013年(平成25年)
|
-
|
5,111
|
|
2014年(平成26年)
|
-
|
5,089
|
|
2015年(平成27年)
|
11月10日
|
10,671
|
5,350
|
5,358
|
[22]
|
2016年(平成28年)
|
-
|
5,414
|
|
2017年(平成29年)
|
-
|
5,507
|
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2018年(平成30年)
|
11月13日
|
10,901
|
5,436
|
5,651
|
[23]
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2019年(令和元年)
|
-
|
5,805
|
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2020年(令和2年)
|
-
|
4,528
|
|
2021年(令和3年)
|
11月09日 |
9,844
|
-
|
-
|
[24]
|
2022年(令和4年)
|
11月08日 |
10,007
|
-
|
-
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[25]
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駅周辺
バス路線
駅前にバスは乗り入れていない。駅から約400メートル南側の新今里停留所が最も近いバス停となる。
- 新今里
- 大阪シティバス
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- A 奈良線・D 大阪線
- ■快速急行・■急行・■準急・■区間準急
- 通過
- ■普通
- 鶴橋駅 (A04/D04) - 今里駅 (A05/D05) - 布施駅 (A06/D06)
脚注
注釈
- ^ 当時同区間の架線電圧は奈良線に合わせた600Vで、1930年に布施駅以東の架線電圧を1500Vに昇圧した大阪線の列車は複電圧対応でない車両で600Vの区間を走行させていたため、本来必要な電圧が不足し、走行の際に出力が不足したため減速運転せざるを得なかった。このため、減速分を相殺する目的で通過していた。かつての阪急電鉄中津駅も同じような扱いをしていた(架線電圧1500V仕様の京都線の列車を600Vの宝塚線区間で走らせていた)。なお奈良線の架線電圧は1969年に大阪線と同じ1500Vに昇圧している。
出典
関連項目
外部リンク
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