二階堂酒造有限会社(にかいどうしゅぞう)とは大分県速見郡日出町に本社を置く麦焼酎を中心とした酒類醸造会社である。大分麦焼酎の代表的なメーカーである。
1866年(慶応2年)に喜和屋(きわや)を屋号とする二階堂酒造場として創業。銘酒『麻地酒』(あさじざけ)を製造するが、第二次世界大戦中に原料不足のため休業を余儀なくされる。
1949年(昭和24年)に焼酎製造に転じて営業を再開。1964年(昭和39年)に組織を現在の二階堂酒造有限会社に改めた。1973年(昭和48年)には麦100%の麦焼酎を開発し、1974年(昭和49年)に発売開始[1]。日本の全国的なブームの一端を担った。2014年(平成26年)の売上高は164億円で、日本の焼酎メーカー全体で5位[2]。
1987年(昭和62年)より放送が始まった哀愁とノスタルジーを誘う芸術性が高いテレビ・コマーシャルなどの広告が有名。テレビコマーシャルにはファンクラブが存在しており[3]、日本エレキテル連合の中野聡子も会員として名を連ねている。
メセナ活動として1994年(平成6年)に創業の地である日出町に日本画専門美術館の二階堂美術館を開設し、横山大観、川合玉堂、菱田春草、上村松園、山口蓬春、鏑木清方、安田靫彦、奥村土牛、福田平八郎らの作品約850点を所蔵、展示している [4]。
またスポーツについてはチャレンジ!おおいた国体[5]、別府大分毎日マラソン、シティマラソン福岡[6]等の九州地方で開催される多数のアマチュア・スポーツの大会のスポンサーになっているほか大分県に本拠を置くスポーツ・チームについても、日本フットサルリーグ・バサジィ大分のユニフォームスポンサーになっているとともに[7]Jリーグ・大分トリニータのホーム・グラウンドであるレゾナックドーム大分に看板を出した。
また、海外スポーツチームではロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約を結び[8][9]、「大分むぎ焼酎二階堂」がドジャースの公式焼酎に決定した[9]。
※いずれの番組も提供テロップは『大分むぎ焼酎二階堂』である。