久邇 之宜(くに ゆきのぶ、1950年(昭和25年)[1]1月6日[2] - 2021年(令和3年)2月15日[3])は、日本のピアニスト。
国立音楽大学ピアノ科卒業。近藤孝子、クロイツァー豊子[4]に師事。伴奏法を小林道夫に師事。卒業後、畑中良輔の推薦で曽我栄子の全リヒャルト・シュトラウス演奏会でデビューし、朝日新聞、音楽の友等の誌上で賞賛された。二期会、NHK、東京室内歌劇場[5]等で活動を開始。1979年(昭和54年)- 1981年(昭和56年)にウィーン国立音楽大学に留学し、作曲家ローベルト・ショルムに伴奏法・音楽解釈を学ぶ。現地で幾多の音楽会に出演、さらにはORF(オーストリア放送協会)の音楽番組にも出演[5]。帰国後、第一線の多くの声楽家・合唱団のピアニストとして数多く共演し、厚い信頼を寄せられている[5]。また、全日本合唱コンクールの審査員としても活躍の場を広げている[5]。
2020年(令和2年)3月まで、東邦音楽大学、東邦音楽大学大学院特任教授及び東邦高等学校、東邦第二高等学校講師を歴任した[6]。
2021年(令和3年)2月15日、藤沢市内の病院で死去。71歳没[3]。
すなわち久邇之宜は今上天皇徳仁のはとこである。