座標: 北緯39度1分3.25秒 東経125度45分48.50秒 / 北緯39.0175694度 東経125.7634722度 / 39.0175694; 125.7634722
主体思想塔(チュチェササンタプ、しゅたいしそうとう、朝鮮語: 주체사상탑)は、朝鮮民主主義人民共和国の平壌市中区域にある、主体(チュチェ)思想を体現したという塔である。高さ170メートル。金日成主席の70歳の誕生日を記念して建てられ、1982年に完成した。
塔の東西壁面部分は18段、南北壁面部分は17段で、その合計は金日成の70歳を示す「70」となる。また使用された花崗岩の数は25,550個であり、これは誕生から70歳までの日数を表す(金日成の生まれた日の1912年4月15日から1982年の完成までにあった閏年の閏日(=2月29日)の17日分は除く)。台座部分に彫られた誌は12編、サイズは縦4m、横15mで、金日成の誕生日「1912年4月15日」を示す。塔の正面上部にはチュチェ(주체)の金文字が飾られている。
花崗岩でできており、世界で最も高い石塔である。エレベーターで150メートルまで登れ、平壌市内が一望できる。最上部の20メートルには、炎をかたどった赤透明の烽火(のろし、ポンファ)のオブジェが載っており、夜には中からオレンジ色に光り且つ揺らめき、あたかも全体がろうそくの炎のようになる。のろしの下部は展望台になっている。塔の前には、作業服を着用しハンマーを持った男性労働者、背広を着用し筆を持った男性知識人、チマチョゴリを着用し鎌を持った女性農民の3人の像が建てられており、3人が持つハンマーと筆と鎌が交叉して、各人民の団結を表す朝鮮労働党の徽章を形作っている。
また主体思想塔の正面の川(大同江)の中ほどには噴水があり、主体思想塔と同じ高さ170メートルの噴水を吹き上げている。