三橋 忠央(みはし ただお、1971年 - )は、東京都出身の映像クリエーター、VFX製作者。俳優の三橋達也は父[1][2]。
代表作に映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『トロン: レガシー』。コンピュータグラフィックスを用いて、人間の身体を再現する技術「デジタル・ヒューマン」を得意とする。
略歴
東海大学理学部で物理学を専攻していたが、アニメーション映画『トイ・ストーリー』に感銘を受け、CG制作の道を志す[2][3]。1996年に大学を卒業すると、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに渡り、Academy of Art Collegeの大学院に入学し、CD制作の技術を学んだ。修士号を取得して卒業すると、マネックス・ビジュアル・エフェクツ(英語版)に入社し、映画のVFXの技術者として映画制作に携わった[3]。マネックス・ビジュアル・エフェクツでは、映画『ミッション:インポッシブル2』の映像制作や、『マトリックス』の続編用テスト映像を制作。その後、ワーナー・ブラザースの子会社ESC Entertainmentに移り、『キャットウーマン』、『コンスタンティン』、『レディ・キラーズ/THE LADYKILLERS』、『マトリックス・リローデッド』および『マトリックス・レボリューションズ』の映画制作に関わった[4]。その後、ESCの解散を期に、ドリームワークス・アニメーションに入社し、CGエフェクトアニメーターとして『マダガスカル』や『シュレック3』に参加した[5]が、映画の視覚効果の世界に戻りたいと思うようになった。Manex時代の上司キム・リベリの誘いもあって、Digital Domainに移籍し、映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や『トロン: レガシー』のCG制作に参加した[4]。
デジタル・ヒューマン
コンピュータグラフィックス(CG)で人間の身体を再現する技術「デジタル・ヒューマン」の制作をたびたび行なってきた。映画『マトリックス リローデッド』と『マトリックス・レボリューションズ』で、デジタル・ヒューマンに初挑戦し、主人公のネオなどのCGキャラクター制作に関わった[6]。映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2009年)では主人公・ベンジャミン・バトン(役:ブラッド・ピット)の80代の姿をCGで再現し[6]、同映画のアカデミー賞3部門(美術賞・メイクアップ賞・視覚効果賞)受賞に貢献した[1]。また、1982年公開のSF映画『トロン』の続編として製作された『トロン: レガシー』(2010年)では、前作当時のジェフ・ブリッジスの人体をCGで制作した[6][7]。
受賞歴
参加作品
特に脚注のないものはIMDbに基づく[5]。
マネックス・ビジュアル・エフェクツ
- ミッション:インポッシブル2 (2000年) - 3Dアーティスト
- Freeware (2000年) - シェーディング・スーパーバイザー ※監督・原作Alex Orrelleの短編映画。
ESC
ドリームワークス
デジタルドメイン
関連項目
脚注
注釈
引用
外部リンク